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米株価指数(ダウ平均とS&P500種)は過去最高値を更新中

久保田博幸金融アナリスト
(写真:ロイター/アフロ)

 19日の米国株式市場ではダウ工業株30種平均は続伸し、前日比395ドル19セント高の3万7863ドル80セントと1月2日以来の過去最高値更新となった。

 ナスダック総合株価指数も続伸となり、前日比255.320ポイント高の1万5310.968で引けた。これは2022年1月以来の高値となる。

 そして、多くの機関投資家が運用指標としているS&P500種株価指数も続伸となり、前日比58.87ポイント高の4839.81で引けた。2022年1月3日以来、ほぼ2年ぶりの最高値更新となった。

 ハイテク株や半導体関連株に連日で買いが入り、相場上昇をけん引した。主要な半導体関連株で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は最高値を更新していた。

 ミシガン大学が19日午前に発表した1月の米消費者態度指数(速報値)は78.8と予想を大幅に上回るなど、米消費者の景況感の改善も好感された。

 また、ミシガン大学が併せて公表した1年後の予想インフレ率は2.9%と20年12月以来の低水準となった。これにより利下げ観測はさておき、今後のインフレが抑制されるとの見通しも好感された。

 これまではFRBの早期の利下げ観測によって株価が持ち上げられた格好ながら、FRB関係者の発言などにより、早期の利下げ観測は後退した。

 しかし、経済実態そのものが改善し、物価も落ち着きを取り戻したことで、期待による買いというよりも実体経済そのものを意識した買いが入ってきたともいえるか。

 とはいえ、中東の地政学的リスクやウクライナ情勢、米国の大統領選挙など不透明要因も多い。しかし、これらのリスクが米国経済に影響を与えるほど顕在化しない限りは、米国株式市場はさらに上昇圧力が高まることも予想される。

金融アナリスト

フリーの金融アナリスト。1996年に債券市場のホームページの草分けとなった「債券ディーリングルーム」を開設。幸田真音さんのベストセラー小説『日本国債』の登場人物のモデルともなった。日本国債や日銀の金融政策の動向分析などが専門。主な著書として「日本国債先物入門」パンローリング 、「債券の基本とカラクリがよーくわかる本」秀和システム、「債券と国債のしくみがわかる本」技術評論社など多数。

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