【動画アリ】注目のe-BOXER搭載車、フォレスターAdvance公道試乗

写真は全て筆者撮影

画像

 既に発表済みのスバル新型フォレスターだが、ついに公道で試す機会に恵まれたので早速レポートしよう。今回試乗したのは、新型フォレスターでは注目のe-BOXERを搭載したAdvanceというグレードである。

 このAdvanceというグレードは、2018年9月14日時点でスバルが受注している新型フォレスター1万3282台(目標台数2500台の約5倍)のうち、約40%の人が選んだ人気モデル。しかしながら、このAdvanceの発売日は本日9月14日であり、今日から納車が始まっていると思われる。ということはAdvanceを購入したユーザーは、ほとんどの方が現物を見ず、試乗せずに発注したはずのモデルということになる。今回、注目のモデルとなることは間違いない。

画像

 Advanceのパワーソースであるe-BOXERとは、いわゆるマイルドハイブリッド。2.0Lの水平対向4気筒エンジン(145ps/188Nm)とリニアトロニックCVTの間に、13.6ps/65Nmを発生するモーターが組み込まれており、これが発進時などにエンジンの力にプラスαを与える。また条件が揃えばEV走行もわずかであるが可能だ。

 このシステムはこれまでのスバルでは先代のXVにおいて、「XVハイブリッド」という名前で販売されていたモデルに搭載されていた。基本的なメカニズムはそれと同じであるが、XVハイブリッドに対してモーターのこそ変わらないものの、それ以外は新たに設計。またモーターで回生した電気を貯めて、加速時には引き出すバッテリーに関しても、これまでのニッケル水素からリチウムイオンに改めるなどしている。

 実際の試乗は動画を参照にしていただきたいが、走り出しはモーターによって滑らかに動き出すのが特徴だ。またアイドリングストップからの再始動等でも、ISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)によって滑らかに始動する。ポイントはモーター出力が小さいこともあって、ハイブリッド感がないことで、これは自然なフィールを好む方には喜ばれるだろう。一方でモーターがある、ハイブリッドである、という期待をすると、モーター独自の滑らかさ静かさ力強さは、その小ささゆえに発進時くらいでしか感じられないので裏切られた感を抱く人もいるだろう。この辺りは、その人がどのようなフィーリングを好むかで意見が分かれそうだ。その意味ではアクセルを強く踏み込んだり、高速道路になると、モーターの存在感がなくなってしまうことは覚えておいた方が良いだろう。

画像

 とはいえ実際に使うのは街中や一般道が多いわけで、ふとした生活の1シーンでe-BOXERはプラスαの気持ち良さを見せてくれることは間違いない。またこうした時に感じるモーターのプラスαの力は、新たな時代の乗り物であることを感じさせる要素でもある。またこのAdvanceは、e-BOXERを搭載するゆえに2.5Lの水平対向エンジン搭載車から比べると車重は約100kg重いのだが、その重さが今回の新型フォレスターの中では、もっとも重厚で乗り味を生み出す要素にもなっている。

 これまでのフォレスターはSUVながら、しやかなで軽快な走りがスバルらしさを感じさせてくれたが、この流れは2.5Lの水平対向エンジン搭載車が受け継いでいる。一方でe-BOXERは、進化・成長を果たした新世代のフォレスターに相応しく、これまでにない上質さや重厚さを感じさせる乗り味が生まれており、これが新たな魅力となっている。

画像

 価格的には2.5L搭載のPremiumとも大きな差がなく、購入時にはパワーソースをどうするかで迷いそうだが、筆者としてはやはり新型フォレスターを購入すると考えた時には、新しさや乗り味などでe-BOXERを選ぶだろう。

 スバルのお家芸であるアイサイトも今回、ツーリングアシストを備えており、これがより人間の判断に近い自然な制御となったこともポイント。今後のクルマ購入時には絶対に外せないADAS(運転支援)系装備に関しては、国産ブランドでトップを走る実力を備えているだけに、それも合わせて新型フォレスターは注目されている。

 そうした中で既に4割の方が選んだ今回のAdvanceは、多くの人が選びたくなる内容を備えた1台である。それを今回、一般の方に先駆けて公道で初めて試してみて、なるほど納得の走りも確認することができたのだった。

画像