ドコモが折りたたみ2画面スマホを発表
NTTドコモは10月18日、2017-2018冬春 新サービス・新商品発表会を開催。新製品のスマホ、15機種を発表した。
そのなかでも、特に注目なのが、NTTドコモオリジナル商品となる「M」だ。
2画面の折りたたみ機構を採用し、画面を開くと約6.8インチの大画面で電子書籍などを読むことができる。
また、2つの画面となっているため、「動画を見ながらLINEのメッセージをやりとりする」とか「地図を見ながら音楽を再生する」といった使い方が可能となっている。
使うシーンに合わせて、ひとつのアプリを2つの画面を使って大きく表示する、あるいは2つの画面でそれぞれ別のアプリを表示する、片方だけに表示するといった表示方法を切り換えることができる。
例えば、通勤電車に乗っている際、立っている時は、片手はつり革を持たなくてはいけないので、画面を折りたたんで1画面にしてもう一方の片手で操作。椅子が空いたら、座れるので、両手を使い、折りたたみを開いて、2画面にして大きく表示するといったことも可能だ。
また、2つの画面に同じアプリを表示するということもできるので、机の上において、複数人でこのスマホを囲んで動画を見る、といった使い方もできる。
今回のMに関しては製造は中国メーカーのZTEが手がけている。NTTドコモが主導して企画したスマホとして、アメリカではAT&T、ヨーロッパではボーダフォンでも取り扱われる予定だ。
ちなみに、NTTドコモでは、2013年春にも、NECカシオモバイルコミュニケーションズ製の「MEDIAS W」という2画面折りたたみスマホを販売した経緯がある。
当時は、かなり最先端であったが、Androidが2画面に対応しておらず、使いにくいという弱点があった。今回のMに関しては「Androidが2画面のようなマルチ表示に対応したことで、過去に比べて使いやすくなった」(NTTドコモ関係者)といい、MEDIAS Wの失敗は繰り返さないとしている。発売は2018年1月以降を予定している。
NTTドコモではMのほかにも、サムスン電子「Galaxy Note8」、ソニー「Xperia XZ1」、LGエレクトロニクス「V30+」なども発表している。