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「アギーレ監督には時間を与えるべき」、新生日本代表のスタートにセルジオ越後が思うこと

浅野祐介OneNews編集長

日本代表が新たなスタートを切った。初陣はウルグアイに0-2で敗北。明日(9日)に2戦目のベネズエラ戦を迎えるアギーレ体制の日本代表について、セルジオ越後氏に話を聞いた。

セルジオ越後のサッカー日本代表論

サッカー日本代表はアギーレ監督体制の初戦、ウルグアイ戦に0―2で敗れた。とはいえ、9日に予定されているベネズエラ戦を含め、この2試合に関しては「結果は重要ではない」ね。監督に就任してまだ1ヶ月足らず。監督はまだ選手の名前を覚えるのに必死な段階ではないかな。試合内容もそのとおり、就任初戦の“ちぐはぐさ”ばかりが目立った。

4―3―3のフォーメーションの中にゲームメーカータイプの選手を置かなかったため、日本の攻撃は散発的だった。細貝萌、森重真人、田中順也の3人でボールを散らすことができた選手は誰だろうか。柴崎岳を使わなかったのは何か意図があったのかな。岡崎慎司がCKを蹴るシーンもあったし、岡崎、田中、長友佑都の左サイドはノッキングを起こしていた。

つまり、誰がどのポジションがベストなのか、それぞれがどんな特徴を持っているのか、まだ把握できていないんだろう。だからこの試合を評価するのはナンセンスだね。アギーレにはしばらく時間を与えるべきだし、まだ埋もれている選手もたくさんいる。

ウルグアイは強豪であり、ミスを逃さない。そうした力のある相手に対して、当たり前のように負けた試合でもあった。世界との差などと軽々しく言いたくはないけど、頑然と横たわるその差を埋めるためどう取り組んでいくのか。監督が変わっただけで劇的に日本代表のレベルが向上するわけではないのがよく分かっただろう。サッカーはそんなに甘いものではない。

幸い、次のベネズエラもウルグアイとはまた違った形で力を持っているチームだ。いろいろな選手を試し、アギーレにとって次につながる1試合にしてほしいね。

ベネズエラ戦は9月9日、横浜国際総合競技場で19時20分キックオフ予定。セルジオ越後氏の言葉どおり、「次につながる」一戦を期待したい。

OneNews編集長

編集者/KKベストセラーズで『Street JACK』などファッション誌の編集者として活動し、その後、株式会社フロムワンで雑誌『ワールドサッカーキング』、Webメディア『サッカーキング』 編集長を務めた。現在は株式会社KADOKAWAに所属。『ウォーカープラス』編集長を卒業後、動画の領域でウォーカー、レタスクラブ、ザテレビジョン、ダ・ヴィンチを担当。2022年3月に無料のプレスリリース配信サービス「PressWalker」をスタートし、同年9月、「OneNews」創刊編集長に就任。

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