Yahoo!ニュース

日本代表のブラジルW杯が終幕、本気で優勝を目指した意義と夢への続き

浅野祐介OneNews編集長

夢の続き。今大会で、という点に限って言えば、それを見ることはできなかった。1分け2敗の勝ち点1。それが日本代表がブラジルの地で残した“足跡”だ。

決勝トーナメント進出への望みをつないで迎えたコロンビア戦、日本は1−4で敗れた。試合後、日本代表のメンバーは次のような言葉を残している。

5分でわかるワールカップの最新まとめ

※リンク先はスマートフォン専用ページになります。スマホでの閲覧を推奨します

■アルベルト・ザッケローニ監督

「非常に残念です。もっとできることがあった。とても残念です」

「私たちは先制点を取りたかったが、相手のカウンターが素晴らしかった。決めきれなかった。もっとたくさんできたはずだった」

「今日はいい試合だった。だが、ラッキーではなかった。相手が良かった。本当の意味でサッカーができた」

■長谷部誠

「自分たちの力不足。それ以上でも、それ以下でもない。チームメートは、このチームは、スタッフ、監督を含め、このチームに誇りを持っているけど、結果が出なかったので、応援してくれた方々に本当に申し訳ない」

「結果がすべての世界。このために4年間やってきて、結果が出なかったということはキャプテンとして責任を感じている」

「結果が出なかった、それがすべて。日本のサッカーを継続して、未来に向かって同じプランを抱いてやっていくことが大事。この大会を通じては残念な結果です」

■岡崎慎司

「今は何も考えられない。これが自分たちの実力。何もできなかったことにがっかりしている。自分の責任だと思う」

「勝てば次に行けた。勝ちたかった。点を取りにいった。自分たちの実力のなさに悔しくて、今は何も考えられない。こうやって、こういう大舞台で結果を残せないというのは、まだまだ自分たちが甘いと思う。ボールを前に運ぶことはできたけど、ゴールを決めることができない。自分たちの力、個人の力がなかった。自分自身が何をやればいいのか今は分からない。今はただただ、悔しい」

「たくさんの人が応援してくれた。その期待に応えられなかったし、信じてくれた気持ちに応えられなかった。申し訳ない気持ちでいっぱいです」

■本田圭佑

「無念の一言。それを招いたのは自分自身。すべてを受け入れる必要がある。非常に悔しいが、これが現実。『優勝』とまで言って散々な結果ですから、自分たちが未熟すぎた結果なわけだから、今はすべてを受け入れて、今後どうしていくか、少し時間をあけたい。敗者なので何を言っても意味がない。受け入れる、それしかない。最後までもっと希望を見せたかった。口だけで終わってしまって、非常に残念、申し訳ない」

■内田篤人

「勝たなきゃいけないゲームで先制された。前半で追いついたけど、次の点が取れなくて、裏のスペースを狙うのが向こうの選手は得意なので。シュートまではいけたので、

ただ、攻撃にいく分、守備の負担もあるので、バランスが、地力がないと上にはいけない」

「この4年間やってこなければ、自分はピッチに立っていないし、本当にいろいろな人に感謝している。サッカーの難しさ、面白さ、国で戦うということを改めて思い知った」

「課題とか夢とか目標を下の世代に託すのはどうかと思うけど、僕らの大会は終わってしまったので、今、サッカーをしている子供たちはうまくなってきているけど、ここぞというところでヒーローになれる選手が出てきてほしい」

■香川真司

「たくさんのファンの声援であったり、日本からの、みんなからの期待を受けて、ただ結果として何も残せなくて、申し訳ないですし、情けないし、そういう気持ちです」

「結果を残せなかったというのは自分の実力不足。それを感じます。時間は掛かるかもしれないけど、しっかり受け止めて、次に進む準備をしたい」

ただし、思う。ここまで『ワールドカップ優勝』とういフレーズを意識させた日本代表は過去にいなかったと。世界との距離、日本の現在地は、本気で勝ちにいくことでよりリアルなものとして見えてくるものだと思う。

コロンビアに敗れ、日本が次のステージに進むことはできなかった。ただし、最後の最後で、日本代表は勇気を持って『自分たちのサッカー』を披露した。完璧ではないかもしれないが、自分たちのサッカーを表現したことで見える課題があり、その課題が次へとつながるものになるはずだ。

最後の最後で、希望は見えた。あとは、すべてを受け入れて、夢の続きへと進むだけだ。

OneNews編集長

編集者/KKベストセラーズで『Street JACK』などファッション誌の編集者として活動し、その後、株式会社フロムワンで雑誌『ワールドサッカーキング』、Webメディア『サッカーキング』 編集長を務めた。現在は株式会社KADOKAWAに所属。『ウォーカープラス』編集長を卒業後、動画の領域でウォーカー、レタスクラブ、ザテレビジョン、ダ・ヴィンチを担当。2022年3月に無料のプレスリリース配信サービス「PressWalker」をスタートし、同年9月、「OneNews」創刊編集長に就任。

浅野祐介の最近の記事