まもなく40周年。プリムス「2243バーナー」が愛され続けるその理由
創業1892年というスウェーデンの老舗燃焼器具メーカー・プリムス(PRIMUS)。パラフィンを燃料とした“PRIMUSストーブ”からスタートし、1953年には世界で初めてLPG(液化石油ガス)を燃料にした家庭用ガスコンロの大量生産を開始。さらに、専用ガスシリンダーを使用した持ち運び可能なモデルを発売するなど、屋外で使用できるガスコンロやバーナーの開発を行ってきました。 【製品の詳細画像を見る】 その性能の高さから世界中の冒険家たちに愛用されてきたブランドは、現在でもシングルガスバーナーを中心に多くのアウトドアファンから信頼を得ています。 そんな数多くのバーナーを手掛けてきたプリムスの中でもロングセラーとなっているのが、通称“2243”と呼ばれるシングルガスバーナー「クラシックトレイル」(9350円)です。大きなヘッドにX字ゴトクが特徴のこのバーナーは1985年に誕生しました。 昨今のキャンプブームでは特にギアの進化が顕著で、バーナーも例外ではありません。そんな群雄が割拠する市場においても長く根強く愛され続けている「2243」。人気の理由は非常にシンプルで、安定感の高さと高火力にあります。
【理由①】X字ゴトクが生み出す安定感と耐風性能
「2243」最大の特徴は、何と言ってもその安定感の良さ。大型のバーナーヘッドに、独特のX字に施されたゴトクにより、クッカーを選ばずに使用できます。 お湯を沸かす程度の使用であれば、軽量で3本爪のバーナーでも十分ですが、大きめのクッカーを使う場合やしっかりと調理をしたい場合はなにかと怖いものです。「2243」は3~4人用程度の中型クッカーでもしっかりと保持してくれるので、複数人分の湯沸かしだけでなく、しっかり料理を作って楽しみたいという人にとって使い勝手がよいアイテムといえます。 また、X字ゴトクの持つメリットは、耐風性能にも関わってきます。 「バーナーヘッドの上をゴトクが4分割することでブレードが風から炎口を守るので、風に強いんです」と話すのは、イワタニ・プリムスの金牧さん。 シングルガスバーナーといえば小型・軽量がトレンド。それらと比べて、収納サイズや重量面で見れば携行性は一歩譲るものの、安定性の高さと風への強さはアウトドアシーンにおいて十分なアドバンテージといえるでしょう。