夜は窓を開けて寝ていますが、防犯上よくないですか?エアコン代を節約するためなのですが…
暑い夜、エアコンの効いた部屋で寝るのもよいですが、電気代が気になる方も多いでしょう。そこで、窓を開けて寝るという方もいるかもしれません。しかし、窓を開けたまま眠ることは、防犯上のリスクを伴います。そこで本記事では、窓を開けて寝ることのリスクについて考えてみましょう。 ▼エアコンを「24時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 1ヶ月の電気代を試算
窓を開けて寝るメリット・デメリット
暑い夜に窓を開けて寝ると、自然の風を感じられ快適に眠れる一方で、防犯面での不安や思わぬトラブルにつながる可能性もあります。本項では、窓を開けて寝るメリットとデメリットを解説します。 ■窓を開けて寝るメリット 窓を開けて寝ることによるメリットは、以下の3つです。 ●電気代節約 ●空気を入れ替えられる ●乾燥防止 エアコンを使わなければ、電気代を節約できます。外気温が適温の場合、自然の風が部屋を適温に保ってくれるため、エアコンの使用を控えられます。冷房の消費電力が500ワットのエアコンを1日5時間使用する場合の電気代を計算してみましょう。 冷房の消費電力が500ワットのエアコンを1日5時間使用する場合の電気代を計算してみましょう。公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会によると、2024年5月現在の電気料金の目安単価は31円/キロワットアワーです。0.5キロワット×5時間×31円/キロワットアワー=77.5円ですので、1ヶ月使用した場合の電気代は、77.5円×30日=2325円となります。 この結果から、エアコンを使わなければ1ヶ月で2325円節約可能となります。ただし、健康に影響が出ないよう、無理のない範囲での節約が大切です。 空気の入れ替えもメリットの一つです。窓を開けることで新鮮な空気が流れ込み、部屋にこもった空気を排出できます。部屋の酸素が不足すると、体に取り込まれる酸素の量が減り、睡眠の質が低下することがあります。また、空気中にたまるホコリやウイルスを除去するためにも、就寝前に短時間でも窓を開けることが効果的です。 エアコンによる乾燥も防げます。エアコンの風により肌や喉、髪が乾燥することがありますが、窓を開けて自然な風を取り入れることで、乾燥のリスクを減らせます。窓を閉めるときは、加湿器の使用やエアコンの風向きを工夫することで、乾燥対策を行うこともできます。 ■窓を開けて寝るデメリット 窓を開けて寝ることによるデメリットは、以下の3つです。 ●騒音が気になる ●室温の調整が難しい ●防犯上のリスク 窓を開けたままにしておくと、外の音が直接室内に入ってきます。車の音や人の声、サイレンなどが寝ている間に聞こえると、睡眠の質が低下することがあります。窓を閉めて騒音をできるかぎり遮断すれば、よりよい睡眠環境が保たれるでしょう。 室温の調整が難しいという問題もあります。窓を開けると、室温は外気温に依存するため、温度調整が困難になります。 特に、夏や冬の極端に暑かったり寒かったりする時期は適切な室温を保つことが難しく、快適な睡眠を妨げる可能性があるでしょう。風の入り方によっても体感温度が変わるため、安定した温度で寝たい場合は、窓を閉めたほうがよいとされます。 また、窓を開けたまま眠ることは、住居侵入や窃盗、暴行などの犯罪に巻き込まれる可能性も高まります。次項で詳しく見てみましょう。