慶大発ケイファーマが進めるiPS細胞による創薬への挑戦
難病ALSの治療薬開発が着実に進みつつある(イメージ写真:Graphs / PIXTA)
医療ベンチャーのケイファーマ(4896)が指定難病のALS(筋萎縮性側索硬化症)の治療薬開発に向けて着実に歩みを進めつつある。 現在、慶応義塾大学とケイファーマ、導出先のアルフレッサ ホールディングス(2784)の子会社アルフレッサ ファーマの3者で治験第3相の準備を進めている。慶応大学で行った医師主導の治験1/2相では病勢進行を一定程度遅らせるなどの成果を得ている。 2023年10月に東証グロース市場に上場したケイファーマは、慶応大学発の医療系ベンチャー。社名のケイは慶応大学のKから取っている。 同大の中枢神経系の研究やその再生医療開発で著名な岡野栄之氏(現同大学再生医療リサーチセンター長)と整形外科で脊髄損傷治療を同大で研究してきた中村雅也氏、そして製薬会社で長年研究開発や企画などに取り組み、同大に転じた福島弘明氏の3人で2016年に創業した。
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小長 洋子