『西園寺さん』『わたしの宝物』『はたらく細胞』 “松本若菜イヤー”となった2024年
GP帯連ドラ初主演作に 『西園寺さん』に凝縮された松本若菜の魅力
そして『西園寺さんは家事をしない』(TBS系)では、芸歴18年目にしてGP帯連続ドラマ初主演ということが話題に上がった。“西園寺さん”というキャラクターが、先述のような松本自身のイメージもピッタリ重なっていて物語に入り込みやすいだけでなく、ふと見せる悩んでいるような表情や、弱さを持ち合わせる人間らしさも垣間見ることができ、こういうお姉さんがいたら無条件で好きになってしまうだろうな、と思わず子供目線で観てしまうほど、楽しさに溢れる演技を見せてくれた。 一方で、近年の出演作で言えば『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』(フジテレビ系)のような豪腕な警察役や、『ファーストペンギン!』(日本テレビ系)のような真面目だけど柔軟性のある役柄もこなしてきた松本。ここ数年、映像作品で見ない日はないほど超多忙な中、2024年の締めくくりには実写映画『はたらく細胞』の公開が控えている。彼女が演じるのは、赤血球たちに教えを説くマクロファージ役。優しいオーラを放つ育成係としての活躍も楽しみに待ちたいところだ。 放送中の『わたしの宝物』では、松本演じる美羽が自分の“宝物”を守るために心に留めていた秘密が明らかになってしまい、第6話ではその“宝物”である娘の栞と夫の宏樹(田中圭)と離れなければならなくなった。そして母も失い、家族の形がおぼろげになっていたところ、第7話で美羽は宏樹から離婚を切り出された。 苦しい状況の中で、それぞれが一歩ずつ前に進もうとしている。いよいよクライマックスに向けて、神崎家はどのような決断を下すのか。そして松本若菜は、絶望の淵に立つ美羽の心情をどう表現するのだろうか。 参照 ※1. https://realsound.jp/movie/2024/10/post-1811509.html ※2. https://realsound.jp/movie/2024/11/post-1836921.html
伊藤万弥乃