【速報】ヤマハがオートマ機構「Y-AMT」仕様のMT-09 Y-AMTを欧州で発表! 国内仕様は年内発売、CP2(688cc)にも搭載確定
走りに集中できコーナリングの乗り味を強化、スポーツ性能をスポイルしない
一般的に“オートマ”と言うとスポーツ性が損なわれるイメージがあるが、ヤマハはY-AMTによってMT-09のスポーティさがアップすると謳う。 リリースによると「手は足より脳との密接で洗練されたつながりがあり、人体が持つ最も触覚的で強力なツールの 1 つ」としている。 加えて「足と手を組み合わせてシフト操作するのではなく、手だけでシフト操作を行うと、速いだけでなく考える時間が短縮され、ライダーはスロットルとブレーキの適用、リーンアングル、体の位置、タイヤのグリップレベルに集中することができます。特にコーナリング時の乗り心地が強化されます」という。 さらに「シフトペダルがないため、ライダーは旋回中に下半身の位置をより適切に保つことができ、コーナリング中に優れた安定感を提供」ともある。 オートマの2つのモードに関しても詳細がわかった。D+モードは MT-09が積む3気筒エンジンの特性を解き放ち、6 速ミッションを使って高回転域を自動で長時間キープしてくれる。一方のDモードは、よりソフトで信頼性の高い自動シフトで低速走行や街中での走りをサポート。リラックスした走行を楽しみたい通勤や移動に最適だ。 なお、MTモードからATモードへの移行は右手元ボタンで行うが、AT→MTへの切り替えは左手元のシーソーボタンを操作するだけで可能。オートマで走行中、状況や気分に応じて即シフトチェンジできるのはありがたい。
ホンダE-クラッチ並みの価格を期待、さらにCP2(688cc)への展開も確実に!
欧州仕様の価格は未発表。7月26日に国内でヤマハが発表したY-AMTの概要によると国内仕様は2024年内に発売予定とされている。 価格はホンダのE-クラッチ並みを期待したい。E-クラッチは2024年6月発売のCBR650R とCB650Rに初搭載。Y-AMTと違い、E-クラッチはクラッチレバーとシフトペダルを備え、マニュアル変速とクラッチレスの変速を両立しているのが特徴だ。 価格はSTDから+5万5000円で、Y-AMTも同等かそれ以下での登場をお願いしたところだ。 ヤマハは、Y-AMTを複数のモデルに展開すると予告している。MT-09譲りの3気筒を積むXSR900/GP、トレーサー9シリーズ、登場が予想されるYZF-R9への搭載もありえるか。さらにクロスプレーン並列2気筒688ccエンジンへの搭載もヤマハの開発メンバーが明らかにしたのでMT-07などへの展開も期待!
MT-09 Y-AMT[2024 欧州仕様]主要諸元
※【 】内はMT-09欧州仕様 ・全長×全幅×全高:2090×820×1145mm ・ホイールベース:1430mm ・シート高:825mm ・車重:196【193】kg ・エンジン:水冷4ストローク直列3気筒DOHC4バルブ 890cc ・最高出力:119PS/10000rpm ・最大トルク:9.5kg-m/7000rpm ・燃料タンク容量:14L ・変速機:6速Y-AMT【6速マニュアル】 ・ブレーキ:F=Wディスク、R=ディスク ・タイヤ:F=120/70ZR17、R=180/55ZR17
沼尾宏明