川崎宗則「この骨盤だねぇ」西岡剛の“神の骨盤”を大絶賛 2人の盗塁王が“一方通行”なバチバチエピソード明かす
8月27日に放送された野球トークバラエティ「ダグアウト!!!」(毎週火曜夜10:00-11:00、BSJapanext<263ch>)。同番組の準レギュラーともいえる川崎宗則と、内野手としてNPB最多シーズン206安打を達成し、現在は北九州下関フェニックス総監督を務める西岡剛がゲストとして登場した。元チームメイトの2人の息のあったトークで、スタジオは大きな盛り上がりを見せる。 【動画】川崎宗則の練習風景、「ベーシストだったから」エピソードとは裏腹にハード ■ホークス陣がザワついた天才・西岡の存在 2020年から2022年にかけて、栃木ゴールデンブレーブスでチームメイトだったこともある2人。千葉ロッテマリーンズ時代に1年目から1軍でプレーしていた西岡の印象を、川崎は「絶対にスーパースターになる」と思った当時を振り返る。 川崎が所属していた当時の福岡ダイエーホークスの選手たちは、西岡の活躍にザワついていたという。当時19歳だった西岡だが、ホークスの永井智浩投手が投げたフォークボールをライトに強烈なライナーを打った。 当時ホークスでキャッチャーを務めていた城島健司は「いいですよ西岡」と言っていたそうだ。川崎によればあまり人を褒めない城島が珍しく褒めていたというから、余程強烈な印象を残したのだろう。そんな西岡は、その試合の次の年にブレイクしてそのままWBCでも活躍したのだとか。 川崎はジェスチャーを交えて興奮気味に、「骨盤が違ったッスもん1人だけ」と語る。西岡はその言葉を聞いて大笑い。スレンダーでスマートな体型に見える西岡だが、川崎は「西岡さんは“神の骨盤”を持っている」と独特の表現で西岡の骨盤を絶賛した。 骨盤が良いと軸がぶれないため、投球のために足を上げた時もグラグラすることがない。そのため骨盤を安定させてボールを投げると、コントロールが乱れないという。 そんな西岡の“神の骨盤”は、西岡の両親に会ったことがある川崎いわく“母親譲り”のようだ。川崎は西岡の母親に「お母さんありがとうございました」と毎度となく言っていると明かす。ちょっと変態っぽいエピソードに、MCのますだおかだ・岡田圭右も「これマジで言うてんの?」と笑いながら驚いた表情を見せる。 だが嘘ではないようで、西岡によれば川崎は「この骨盤だねぇ」と言って西岡の母親の骨盤を触っているらしい。岡田に「謎の整体師」と言われた川崎は、自分でも「やばいよね」「捕まるよね」と言って笑いを誘う一幕も見られた。 ■対照的な2人の“盗塁王” 次の話題は、西岡から見た川崎について。西岡は当時盗塁王を取っていた川崎を、プロに入ったとき“ターゲットにした”という。プロ入りしたときに「タイトルどれ取れるかな」と考えた西岡。首位打者やホームラン王は難しいが、“盗塁王が一番簡単に取れる”と思った当時の考えを明かす。 球筋や曲がり方も違ってプロはすごいと思う反面、“3年以内に自分もそのレベルに余裕で辿り着くことができる”と思っていたそうだ。 事実、川崎は2003年のプロ入りからわずか2年…2005年には盗塁王に輝いた。西岡は2005年にレギュラー入りを果たし、「まず最初にこの盗塁王を、川崎宗則から絶対取ろう」と必死になった。その結果、見事盗塁王を取ることができたのだとコメントする。 オフに川崎と一緒に食事へ行った際は、「やっと奪ったったわ」と本人に直接言ったというトガりまくりなエピソードも。「野球選手全員ライバル」だったという西岡の高い意識が故に、この言葉が飛び出したのかもしれない。 しかし一方、後輩からの生意気な言葉に川崎は「剛おめでとうよかったねぇ」というリアクションを見せた。「バチバチ行くのかと思ったらスルーされた」「また来年一緒に戦おうね!」と言われ、西岡は「なんなんコイツ!?」と思ったというエピソードを披露。当時のことを振り返り「こんな人が日の丸背負う?」と思ったという西岡の発言にスタジオはまた笑いに包まれていた。 その食事のときに、小さい頃からの練習環境の話題になったという2人。西岡は小学2年生からプロに入るまで英才教育を受けてきた。小学校のときは学校が終わったら練習の日々。高校では、学校・練習・朝練・学校の繰り返しだった。 「ムネさんどうだったん?」と西岡がたずねると「軟式やってて土日練習行って」と答えた川崎。高校時代のことを聞かれ、「寮じゃない」「3時から練習始まって1時間くらいしたらコンビニでカップラーメン」「友達と会ったらバンドしてた」と西岡とは対照的にゆったりとした高校時代を送っていたことが明らかに。 「ベーシストだったから」「忙しかったからね」と得意気な川崎を見た西岡から「プロの世界入ってくんな!」と鋭いツッコミが入り、川崎はタジタジ。スタジオは何度目かの笑いに包まれていた。 ■軽快なトークから垣間見える選手同士の関係性 野球選手が、他の選手のプレースタイルについて解説したり、印象を語ることは他の番組でも見ることができる。しかし今回のように、遠慮なく当時のぶっちゃけ裏話をしてくれる機会は野球ファンにとって貴重だ。 「西岡さんは神の骨盤を持っている」と、西岡の骨盤を大絶賛していた川崎。西岡のように「野球選手全員がライバル」という選手もいるなか、他の選手のいいところを興奮気味に語っているところが印象的だった。 また、川崎のことを意識して必死に戦ってきた西岡がやっとの思いで奪い取った盗塁王。「やっと奪ったったわ」とバチバチな西岡に対して、「剛おめでとうよかったねぇ」「また来年一緒に戦おうね!」という川崎のリアクションエピソードも面白い。真逆だからこそ、お互いの良さを認め合う良きライバルとなれたのだろうか。 川崎と西岡のように周囲や本人同士が“ライバル”と思っていた選手をゲストに招き、まだあまり世に出ていないエピソードを聞ける回に期待したい。 ※川崎宗則の「崎」は、正しくは「タツサキ」。