「偽物チャンピオンだろ?」朝倉未来と平本蓮の再戦にクレベル・コイケが不快感「くだらない。俺は認めない」【RIZIN】
鈴木千裕を判定で破り、フェザー級王者に返り咲き
「くだらない。偽物のチャンピオンだろ?」 2024年12月31日、さいたまスーパーアリーナで開催された「RIZIN DECADE」の第2部『RIZIN.49』のメインカードでRIZINフェザー級タイトルマッチが行なわれ、挑戦者のクレベル・コイケが王者の鈴木千裕を判定(3-0)で下し、王座奪還に成功した。ところが試合後、ブラジル人ファイターはこの日電撃発表された平本蓮と朝倉未来の再戦に強い不快感を示した。 【RIZIN 画像】さいたまスーパーアリーナを華やかに彩ったRIZINガールを特集! クレベルは額から流血するほど鈴木と白熱の攻防を演じ、5分3ラウンドを闘い抜いた。判定決着で王者に返り咲くと、クレベルは雄叫びを上げて歓喜の涙を流し、リング上で愛する妻と10月に生まれたばかりの長男を抱っこして、家族一緒に新年を迎えた。 時計はすでに1月1日の午前1時を過ぎていたが、インタビュールームに現れた新王者は「皆さん、ハッピーニューイヤー!」とご機嫌な様子で報道陣に日本語で挨拶。黄金に輝くベルトを大事に肩にかけながら、「素晴らしい締めくくりができた」と充実した表情で振り返った。 激しい試合を演じた鈴木について、「彼は若いし、ポテンシャルもある。この試合のために、すごく進化したと思っている。強い選手と闘って勝っているし、もう一度タイトルに挑戦してくるだろうね」と話し、ファイターとしての成長ぶりを絶賛した。 しばらく笑みを浮かべて試合を振り返っていたクレベルだったが、この日のオープニングで衝撃発表された平本と朝倉の再戦『THE MATCH 2』(5月4日=東京ドーム)について質問されると、表情が一変。注目の一戦について「この試合は、くだらない」と吐き捨て、一気にまくし立てた。 「偽物のチャンピオンだと思っているよ。レンのことはまったく好きじゃない。アサクラのことも別にそんなに好きじゃないけど、2人とも本物のチャンピオンだと俺は認めていない。チャンピオンベルトは今ここにあるものが、本当のベルトだ。まあ格闘技だから、エンターテインメントという枠で見ることはできるよ。もう一度言うけど、俺はこの試合をくだらないと思っている」 RIZINを代表する人気ファイターに厳しい言葉を並べ、そのリマッチをバッサリと切り捨てたクレベル。今年の目標はチャンピオンを維持することだと明言し、「相手が誰であろうと構わない。試合は5月が良いタイミングではないかと思っている」と話し、防衛ロードを見据えた。 昨年7月に朝倉が平本にKO負けを喫し、格闘家引退を表明したあとは「引退しないでほしい。もう1回試合をしたい」と語り、朝倉に惜別メッセージを送っていたクレベルだったがフェザー級のトップに返り咲いた今、もはや眼中にはないようだ。 取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)