楽天・星野監督が警戒 ソフトバンクの補強戦略
楽天の星野監督が警戒していた。 「どことは言わんが、今オフは、なりふり構わず(補強をしている)のとこがあるからな。今年の球団別の戦い方とデータを分析して、来季への戦術、方向性を立てようと考えているんだが、戦力が大きく変わってしまうと、それが参考にならんよな」 楽天の星野監督は言葉を濁したが、連覇へのライバルとして最も警戒しているのは、今季Bクラスに終わったソフトバンクである。星野監督が球界に張り巡らせている情報網は相当なもので、ストーブリーグの最新情報は、常にキャッチしておき、時にはライバルチームの画策している補強を潰しに動いたりもするのだが、ソフトバンクの動きは、その球界きっての情報通が警戒するほど激しい。 ■国内FA選手と次々交渉を予定 ソフトバンクの後藤新社長の「青天井補強宣言」に従って早い段階から国内外のFA選手の動向を調査。豊富な資金力をバックに15日のFA交渉解禁を境に一気に表舞台での攻勢を仕掛ける。これまでのストーブリーグの主役と言えば巨人であったが、2013年のストーブリーグの主役の座は、どうも星野監督が警戒するソフトバンクに取って代わられそうだ。 本日、国内のFA選手は8人公示されたが、注目選手は、広島の大竹寛、中日の中田賢一の両投手。ソフトバンクは、解禁所初日に、その中田とFA交渉を行うが、続いて大竹との交渉に乗り出す予定。大竹については巨人も獲得の方向で、大竹自身の在京希望などという話も取り沙汰されているが、最有力はソフトバンクだ。また、野手では西武の片岡治大内野手、日ハムの鶴岡慎也捕手に人気が集まっているが、この鶴岡にもソフトバンクが触手を伸ばしている。 ■ソフトバンク 韓国の大物選手の獲得 ソフトバンクのストーブリーグ戦略は国内だけに留まらない。 オリックスは14日、李大浩の退団を発表した。ソフトバンクがオリックス以上の条件を持ち出して交渉している。オリックスへの契約打ち切り宣言は、イコール、ソフトバンク移籍を決めたと考えても間違いでないだろう。