焦りから脱し、28歳の競輪選手が新たな発想とアドバイスで復調モードへ「今はチャレンジの時みたいに」
西武園競輪場のミッドナイト競輪「チャリロト杯(F2)」は14日に初日を開催。6Rの予選競走で2着に入った堀航輝(28歳・青森=121期)に話を聞いた。 昨年後半から調子を落として予選でも普通に飛んだりしていたが、最近になって少しずつリズムが良くなり復調ムード。高本和也との同期対決となった初日のレースもブーメランからの力強いカマシで2着に逃げ残った。 「(良くない時期は)同期の活躍に焦りもあって思い切りが足りなかった。それもあって今は内容重視のレースに戻して、チャレンジの時みたいに何が何でも先行という気持ちでやっています。このままの状態で上にあがってもすぐに弾き返されてしまうと思うので」 レースに対する考え方を変えていい意味で吹っ切れたと話す堀だが、良くなった理由は他にもあるようでこう続ける。 「色んな先輩に話を聞いてペダリングも変えました。前までは特に気にしていなかったけど、今は『点』で踏むイメージで、太ももの裏の部分に意識を持っていくようにしています。あとは普段の歩き方。浅井(康太)さんなんかもバランスをすごく気にして普段からよく歩いているみたいだし、ああいう強い選手がそこまでやっているなら、自分も同じくらいはやらないとなって。自転車をはじめてもう11年くらいになるけど、まだまだと知らないことばかりで勉強になりますね」 2日目に行われる準決9Rはまたしても同期対決で神奈川の齋藤雄行が相手。 「同期同級生なので負けたくないですね。今は向こうの方が点数も脚力も上だし、どこまで抵抗できるか思いっきりぶつかってみます！」と力強く語った。(アオケイ・長谷川記者)
