福知山城に植えた桜の根元に穴 市民団体が害虫防除の囲い設ける
京都府福知山市の市民団体「お城に花を咲かせよう会」(吉田博会長)は、内記一丁目の福知山城を彩るギオンシダレザクラの保護作業を19日に行った。根元に害虫の仕業と思われるこぶし大ほどの穴が開いており、木の周りに割り竹などで作った囲いを設け、その中に消毒作用のある炭を詰めた。 会は福知山城を再び桜の名所にと活動をしている。今回保護したギオンシダレザクラは、夜桜で有名な円山公園=京都市東山区=にあるものの子孫で、桜守の佐野藤右衛門さんから寄贈を受け、2017年に城公園の昇龍橋近くに植樹した。 吉田会長によると、順調に成長していたが、4年ほど前に根元に穴を発見。その後も少しずつ大きくなってきたことで、佐野さんに相談して、保護方法の助言を受けた。作業は造園業の角木昭五園=内記二丁目=に依頼した。 吉田会長は「このギオンシダレザクラは貴重なので、枯らすわけにはいかない。福知山の宝物となるよう、大事に守っていきたい」と話していた。