元銀行員が教える「富裕層が避けること3選」タンス預金ではお金が増やせない?
富裕層が避けること(2)タンス預金を行う
富裕層は、タンス預金を行わないことも特徴のひとつです。 相続税や贈与税など税金対策に取り組む富裕層は、むしろタンス預金を活用しているイメージがあるかもしれません。 しかし、税金対策のために現金を隠すことは、かえって追徴を受ける可能性が高くなります。 通常時でも高い税率を負担している富裕層ですから、さらに税負担が大きくなるようなことは避けたいと思うのが当然でしょう。 また、急激なインフレが進行している現在では、タンス預金でお金の価値が目減りしてしまうリスクもあります。 タンス預金は当然1円も利息がつきませんので、物価が上昇するほどお金の価値が減少してしまいます。 「お金にも働いてもらう」ということの重要性を知っている富裕層は、タンス預金で眠らせておくようなことはせず、資産運用に充てるなどインフレ対策にも積極的に取り組んでいます。
富裕層が避けること(3)セールに流される
セールと聞くとつい買いすぎてしまったり、不要なものまで買ってしまったり…。 そんな経験をしたことがある人は多いのではないでしょうか。 たしかに普段より安売りされているのを見ると、「何か買わなくてはもったいない」と感じてしまいます。 しかし、富裕層はセールに流されて消費を促されることはありません。 これは「お金に余裕があるから、わざわざセールで買わなくていい」ということではなく、「不要なものを購入する必要がない」ということをよく理解しているからです。 セールだからといって普段よりもたくさんのモノを買ってしまうと、かえって支出が増える原因にもなります。 計画的な貯蓄に取り組むためには、必要なものだけに支出をする習慣を身につけることが大切です。
富裕層の習慣を取り入れてみよう
1億円以上もの資産を築くのは、決して容易なことではありません。 しかし、富裕層の普段の習慣を見てみると、日々の小さな積み重ねで資産を築いてきたことが分かります。 いきなり大きな資産を手に入れることは難しいですが、普段のお金の使い方を少し変えてみるだけでも収支に変化が表れるはずです。 まずは、本記事で紹介したような取り組みから始めてみてはいかがでしょうか。
参考資料
・野村総合研究所「野村総合研究所、日本の富裕層は149万世帯、その純金融資産総額は364兆円と推計」
椿 慧理