プールにラジコンコース 白山・バードハミング鳥越 全国初、世界ジオの新スポットに
白山市上野町のレジャー施設「バードハミング鳥越」で7日、10年以上利用されていなかったプールを活用したラジコン車用の室内サーキットがオープンした。プールにコースを設けるのは全国で初めてで、天候を気にすることなく走行を楽しむことができる。施設は大浴場やサウナ、レストラン、バーベキュー場などを備え、ラジコン以外にも満喫でき、関係者は白山手取川世界ジオパークの新たな観光スポットの誕生に期待を寄せている。 25メートルプールを活用したサーキットは青色のカーペットを敷いた床に、直線が最長12メートルあるフルコースと6メートルのハーフコースを整備。千分の1秒単位でタイムを計測できる設備も備えた。初心者でも楽しめるようラジコンの貸し出しを予定している。 サーキットを利用するには、ラジコン店「HOBBY502」が白山市河内町で運営するオフロードサーキットで入場許可証を入手する必要がある。当面の間、土日祝日の午前10時~午後7時に営業し、料金は1時間千円、3時間2千円で、1日なら3千円となっている。 2023年6月に開設された河内町のサーキットは、県内初となるオフロードサーキットとして親しまれている。同店の米倉浩二代表によると、1カ月約200人が利用し、愛好者が屋外の開放感を味わいながら土でつくった山や緩急さまざまなカーブを備えたコースで自慢の愛車を走らせている。 ラジコン愛好者にとって、練習場所が少ないことや天候に左右されることなどが悩みとなっている。オープン初日に来場したトラック運転手の男性(51)=白山市=は「室内でこれほど大きなサーキットは少なく、天気を気にせずに楽しめるのでありがたい」と話した。 米倉さんはレース大会を計画しており、「仲間と一緒に楽しむ場所として定着させ、ラジコンを通じて世界ジオパークの魅力発信と地域の活性化につなげたい」と語った。