「浦安をチャンピオンに」帰ってきた最強のストライカー、ロドリゴの新たな物語【STAR is BACK|Fリーグ】
取り組みを継続すれば、4年後は大丈夫
──少し話は変わりますが、タイに渡る前にロドリゴ選手はブラジル代表にも選ばれ、日本代表と対戦もしていました。今回、代表がワールドカップ出場を逃したことについて、何か感じたことはありましたか? 日本は、イランと同じくらい強くていいチームだったことも知っていたので、ワールドカップに行けないことが決まった時は、本当に驚きました。試合の前に数人のベテラン選手が怪我で離脱してしまいましたけど、若くても技術のある選手がたくさんいるから問題ないと思っていたので、ショックでした。 ──一方でタイは出場枠をすでに持ちながらも、決勝まで駒を進めていました。チームメートに代表選手も多かったと思いますが、アジア各国のレベルが上がっているということ関係しているんでしょうか。 リーグのレベル自体はスピードのある選手が多かったり、力のあるブラジル選手がいたりすることは、日本と大きくは変わらないです。でも、暑さや環境面が整備されていないこともあって、日本のほうがプロフェッショナルだし、フィジカルも少し強い。 ただ代表チームに関しては、前のアジアカップは前任の監督が若い選手をたくさん集めて戦っていたところから、今回はミゲル・ロドリゴ監督が就任して、ベテラン選手をもう一度呼んで戦いました。タイのスーパースターのスパウットもメンバーに入ったり自分たちの国で開催と言うのもあって、モチベーションをすごく保てていたんじゃないかな。 だけど今回の日本みたいにベテランばかりが怪我をしてしまうと、どうしても不安が出てきてしまう。たとえば浦安だって、ケンタロウ(石田健太郎)がいない、タケ(本石猛裕)がいない、タクミ(長坂拓海)がいないとなったら、「これは難しいぞ」となるし。逆に相手は「チャンスだ」と思うでしょ?そこで「ベテランがいないから、もっと頑張ろう」となれればいいけど……。技術よりも、モチベーションが大きかったんじゃないかなと思います。 ──経験豊富で、さらに1シーズンぶりに日本に来たロドリゴ選手目線で、今の日本にもっと必要なことは何かありますか? うーん。でも、さっきも話したとおり若手のいい選手がいるから、その選手たちが今やっていることを続けていけば次のワールドカップは大丈夫。ペスカドーラ町田のショウト(山中翔斗)、名古屋オーシャンズのカイ(甲斐稜人)、しながわシティのアライ(新井裕生)……。僕も大好きな選手がたくさんいます。だから、4年後は絶対大丈夫、問題ないです。