「浦安をチャンピオンに」帰ってきた最強のストライカー、ロドリゴの新たな物語【STAR is BACK|Fリーグ】
2022-2023シーズン終了後、惜しまれながらも湘南ベルマーレを退団したロドリゴが、再びFリーグの舞台に帰ってきた。 2012年に初来日後、 立川アスレティックFC(当時府中アスレティックFC)、デウソン神戸、湘南、そしてタイリーグの強豪チョンブリー・ブルーウェーブFCを渡り歩いたヒーローの今度の拠点は、バルドラール浦安。 これまで数々の敵を切り裂いてきた衰え知らずのドリブルを武器に、自身にとってもクラブにとっても初のリーグ優勝を目指すべく、開幕に向け万全の準備を整えている。 「浦安でもたくさん応援してもらえる選手になりたい」 日本を愛し、愛される「最強助っ人ストライカー」が、その熱い思いを語った。 取材・文=青木ひかる
もう一度Fリーグで
──まず少し遡りますが、2012シーズンから日本でプレーしてきたロドリゴ選手が、なぜ2022シーズンを終えてタイに移籍することを決めたんでしょうか? 湘南ベルマーレでの7シーズンは、これまで所属した 立川(アスレティックFC)や(デウソン)神戸と一緒でみんな優しくて、とても充実した時間でした。でも、2位になって、4位になって、また2位になって。優勝できそうで、できないということが続いて少しモヤモヤしてきて……。家族とも環境を変えて、リフレッシュしようと相談して、タイへの移籍を決めました。 ──タイはアジアでもフットサルが盛んな国の一つですが、どんな1年になりましたか? チョンブリー(ブルーウェーブFC)のことを知っている人も多いと思いますが、日本で言うと名古屋オーシャンズのようなチームで、16シーズン中11回優勝しているレベルの高いクラブです。ただ、昨シーズンについては怪我人も多く少し苦しいシーズンでした。 加入した時は自分のコンディションもとても良く、前半戦は11ゴールを決めることができました。折り返しの中断期間の間に怪我をして後半戦はゴールが少し減ってしまったけど、そのぶんアシストを増やしてチームを助けることができました。とてもいいシーズンを過ごすことができたと思います。 ──どこのチームに行っても2ケタ得点をし続ける印象ですが、コツなどはあるんですか? シュートの質も大事だけど、一番大事なのはシュートの前ですね。キーパーの位置をちゃんと見る、顔を上げて打つ準備をする、キックの力をコントロールする……。いろんなことがあります。 ──そこから、1年で日本への復帰を決めた理由は? チョンブリーとは複数年での契約だったので本当は今シーズンもタイでプレーする予定でした。でも、浦安から連絡が来て、すぐに日本に戻ることを決めました。家族も僕もやっぱり日本が大好きだし、タイでも十分いい1年を過ごせたので、もう一度Fリーグで自分の力を出したいな、と。オファーが来た時は、とてもうれしかったですね。