“箱根駅伝の繰り上げスタート”にスポーツライター・生島淳が言及「5秒くらい待ってあげても…」
TOKYO FMで月曜から木曜の深夜1時に放送の“ラジオの中のBAR”「TOKYO SPEAKEASY」。今回のお客様は、常連客の東京藝術大学学長・日比野克彦さんとスポーツライター・生島淳さん。ここでは、生島さんが箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝競走)で発生する「繰り上げスタート」について言及しました。
◆生島「繰り上げスタート」に思うこと
日比野:(箱根駅伝は)基本的には関東学生陸連が主催していて、それを警察とかいろいろなところが“応援している”って形で、学生が主体なんですよね。 生島:そうですね。交通規制がおこなわれないと、駅伝とかマラソンはできませんから。例えばレース中に選手を先導する白バイ隊員の方を紹介するじゃないですか。あれは、ご協力いただいている感謝ですよね。 日比野:アナウンサーの「僕は(箱根駅伝で)先導するのが夢でした」みたいな話も結構あるよね。 生島:アナウンサーの方々は、白バイ隊員に取材に行ってますね。警察の協力がないと大会が成立しないんですけど、“繰り上げスタート”って分かります? 日比野:あれね、またドラマチックですよね。(1位が通過してから)20分だっけ? 生島:そうですね。あれも、警察側が規制時間をできるだけ短くしたいから、繰り上げスタートをせざるを得ない。でも僕は、「待っている選手は、5秒くらいなら待ってたほうがいいんじゃないか?」って思ったりするんです。 日比野:だよね、5秒くらい変わったってね。 生島:“バン”と号砲が鳴ったとしても、10区のランナーが5秒待って、たすきをもらえる状況なら、僕は待ってもいいと思っているんです。本人が5秒損するのは覚悟のうえで。 日比野:うんうん、そうだよね。それは新しいアイデアですね。 生島:なかなか実際に起きたことはないですけどね。でも、何年か前に号砲を鳴らす係員が、微妙に遅らせて、たすきをつながせたように見えたことがありました。あれは情があっていいなと思いましたね。
<書籍情報> 生島淳さんの著書「箱根駅伝に魅せられて」(角川新書)が発売中! (TOKYO FM「TOKYO SPEAKEASY」2023年11月9日(木)放送より)