【JD-STER第2戦レポート】ストリートE.T.は楽しんだモノ勝ち!
ライダー/セッティング以外も壁があるから面白い!
今回のレース全般の傾向はといえば、第1戦より気候が高温/多湿化したからか、トップコンテンダーとみられるライダーたちが軒並み前戦からベストタイムを落としたこと。そして前日のオープントラックデー(以下、OPD。誰もがタイム計測に参加できるコース開放日だが、エントラントにとっては練習日の側面もある)でマシントラブルに見舞われ、この本戦をリタイヤするライダーが散見されたこと。 OPDでは望めば10本以上の走行も可能なのだが、走りすぎてクラッチを焼いてしまったり……というトラブルリスクも合わせ持つ。それが分かっていても、どんどん走ってセッティングを詰め理想のタイムに近づけたい、といのもライダーの心情だから難しい。走行を重ねデータを集めるのも大事だが、どこで終えるかの見極めも、実は翌日のレースを左右するポイントだったりするのだ。 一方で、決勝トーナメントに駒を進め着実にポイントを積んだライダーもいて、あと3戦が残される今シーズンのシリーズチャンピオン争いはまだ、混沌の中にある。 ところで、レースとは関係ないが、今シーズンのトピックに上げておきたいのは、お昼休みに開かれるギャラリー向けの体験走行に、多くの参加者が集まるようになったこと。こちらは当日予めブリーフィングを受けた後、コースを知るための完熟走行を行ってから1本だけ、タイム計測走行ができる無料サービスで、望めばバーンナウトの仕方も丁寧に教えてもらえる。 ここでまず、広大なドラッグスリップをフルスロットルで走る爽快感(走りきった先のブレーキングゾーンも800m近く取られているから安心だ)と、今の自分の立ち位置(タイム)が分かれば、そのまま主軸クラスのオープントーナメントクラスに進んでレースを楽しむもよし、まだ自信がなければテスト&体験クラス(1万円で4回のタイムトライアルができる)に参加して、さらに腕を磨きこむのもよし。 まずは7月14日(日)に開かれる第3戦をじっくり観戦して、先のストリートE.T.同様、その楽しみ方を目にしてみてほしい。