北朝鮮、白書で韓国大統領を批判 「核戦争リスク高めた」
Josh Smith [ソウル 3日 ロイター] - 北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)は3日、 韓国の尹錫悦大統領が対北朝鮮政策を通じて自国を核戦争の危険にさらしているなどと批判する白書を公開した。 同国の対敵研究院がまとめた白書は、尹氏の戦争に関する「無謀な発言」、南北合意の要素放棄、米国との核戦争計画への関与、日本や北大西洋条約機構(NATO)との緊密な関係模索などを批判。 「悪化の一途をたどる(韓国の)軍事的な動きは(北朝鮮に)核兵器の急激な増強や核攻撃能力のさらなる発展を促すという逆説的な結果しかもたらしていない」と指摘した。 白書はまた、尹氏の妻のスキャンダルなど同氏の支持率低下につながっている内政を巡る問題にも言及した。 尹氏は国連安全保障理事会の決議を無視して核兵器や弾道ミサイルの開発を進める北朝鮮に対して強硬な姿勢を取っている。 韓国軍合同参謀本部は3日、米軍の「B1B」戦略爆撃機が参加し、日米韓が合同で空中訓練を実施したと発表した。北朝鮮による最近の大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射を受けた対応という。 この軍事演習は北朝鮮の核・ミサイルの脅威に協力して対応するという3カ国の強い決意を示すと声明で述べた。 *写真が正しく表示されなかったため再送しました。