2025年春夏のトレンドは「下着系」ファッション!「肌見せ」が加速している理由とは?
*この記事は、madameFIGARO.frで掲載されたものの翻訳版です。 ヴィンテージのレースや繊細なシルクなど、ランジェリーから着想を得たデザインが、寝室というプライベートな世界を飛び出して、堂々と日常のファッションに登場! ブドワールの雰囲気が漂っている。 【写真】2025年春夏のトレンド!?「透けすぎる」下着姿を披露するモデルたち サンパウロのステージで注目を集めたのは、アニャ・テイラー=ジョイ。彼女が身にまとっていたのは、20世紀初頭のエレガントなランジェリーを彷彿とさせるシルクとレースのブラトップと膝丈インナー。これを現代風にアレンジしたのはクロエだ。一方、ニューヨークではキーラ・ナイトレイが白いレースのブラウスで登場した。首元までボタンが留められた上品なデザインながら、ブラックベルベットのコートの下からは、お腹とブラが絶妙にのぞくセンシュアルなスタイリングだ。この「ブドワール」ムードを再び加速させたふたりのスタイルに、ファッション界も夢中だ。ブランド戦略コンサルタントのエマ・プレヴォはこう語る。「このトレンドは、皆が求めている『親密さ、心地よさ、そして時代を超えた華やかさ』を映し出している。女性らしい洗練さや、自分らしいスタイルへのこだわり、さらには堂々としたセクシーさを取り戻す動きともいえます。」
フリルとレースを取り入れて
今シーズンのファッションで最も大胆なスタイルのひとつが、1950年代のオールド・ハリウッドからインスパイアされた「ブドワール」スタイルだ。グラマラスで豪華な時代、官能的な透け感と、体にぴったりフィットした長いフレアドレスが特徴だ。ブドワールの名は、上流社会のプライベートサロンであるブドワール(寝室)に由来する。彼女たちはサロンの化粧台の前で、フェイスパウダーの香りに包まれながら、香水をつけていた。この極めて女性らしいスタイルは、1990年代にマドンナが再び流行らせ、最近ではリアーナがそのスタイルを引き継いだ。今年は、保守的な人をも驚かせる形で復活している。デュア・リパは、5月7日のMETガラで、黒のレースとサテンのコルセットを組み合わせたブドワールなヴァンパイアスタイルを披露した。 エマ・プレヴォによると、「ブドワールファッションの復活は、日常を少し特別にしたいという欲求を反映しています。柔らかな雰囲気と、自信に満ちた官能性が融合したスタイルで、レースやシルクの素材がその象徴です。これらはセクシーさや魅力を表現し、ランジェリーと普段着の境界をぼかす役割を果たしています。また、これらの素材は現代的なシルエットにアレンジされ、透け感や官能的な素材、予想外の組み合わせで、日常にもぴったりなスタイルが生まれています。」 9月、モデルのカーリー・クロスは、パリで行われたクリエイティブディレクター、シェメナ・カマリが手掛けるコレクションに、ケープ襟の透け感のあるレースのブラウスを着て登場した。同じ日、女優エヴァ・アンダーソンもシースルーのトップスを選び、チェック柄の立体感のあるジャケットと組み合わせていた。厳格なシルエットに少し柔らかさとセクシーさを加える完璧なアイテムだ。実際、2025年春夏コレクションでは、ディオール、ウラ・ジョンソン、グッチ、クロエ、ヴァレンティノ、フィロソフィー・ディ・ロレンツォなどのランウェイでこの繊細なトレンドが目立った。暖かい日には、ジマーマンのようにスカートを選んだり、3.1フィリップ・リムのようにエアリーで少しヴィンテージ感のあるキャミソールドレスを選んだりして、優雅さと大胆さをミックスしたルックが楽しめる。しかし、2025年には、このトレンドを受け入れ、最もセクシーさを見せる準備が必要だ。ブラウスの下に見えるブブラ、ヴィンテージ感のあるロングドレス、そしてもちろんブルーマー(ふんわりとしたショーツ)など。「これはランジェリーの一部であり、ショートパンツの概念そのものをアレンジする代替アイテムです。現在の『柔らかさと贅沢さ、そして誰もが自分らしく感じられるセクシーさへの欲求』というニーズを最も代表するアイテムです。重要なのは他人に喜ばれることではなく、自分自身のスタイルを大切にすること。ふんわりした下着を身に着けることで、それを実現することができるのです」とコンサルタントは語っている。