就活生の「残業・副業・転職・転勤」観ってどう? 積極的か消極的か大きく分かれる【Thinkings調べ】
採用管理システム「sonar ATS」を展開するThinkings(シンキングス)は、「働き方」に関する調査結果を発表した。就活生100人と社会人300人が回答している。社会人はZ世代:1997~2005年生まれ、Y世代:1981~1996年生まれ、X世代:1965~1980年生まれで区分した。
「副業」は若い世代ほど前向きだが、全体の1/4が「興味はない」
まず「残業に関する考え」について聞くと、就活生は、「残業もいとわない」16%、「繁忙期は対応する」37%、「時々の残業は受け入れる」37%で、計90%が残業を受け入れており、「残業はしない・断る」は10%にとどまった。新入社員となる就活生は、評価を得るためにも一定程度の残業を覚悟していると考えられる。
Z世代・Y世代は「残業はしない・断る」が2割を超える、一方X世代で「残業はしない・断る」は16%に減少。業務実態を把握した中間職になっていると、働き方改革などで環境が変化したことが考えられる。
次に「副業に関する考え」について聞いたところ、Z世代と就活生では、「積極的に行いたい」「負担が大きすぎない範囲で行いたい」が合わせて半数を超えるが、上の世代になるほど割合は低くなる。
Z世代は「積極的に行いたい」29%と他世代と比べ突出している。本業以外で収入アップやキャリアの幅を広げたいと考えられる。一方で、他世代はそこまで興味なく、本業のみで満足しているようだ。
就活生の65%が「転職したい」と回答
そして「転職に関する考え」を聞いたところ、「キャリアアップのために転職したい」「魅力的なオファーがあれば転職したい」の合計は、就活生がもっとも高く65%。以降は世代があがるにつれ減少する。終身雇用の時代と異なり、現在の就活生はすでに“転職を前提にした人生”を描いているようだ。
さらに「転勤に関する考え」についても、「キャリアアップのためなら積極的に受け入れる」と回答した人の割合は若い世代ほど高く、就活生は47%と特に多い。これも世代があがるにつれ減少することから。若いほど“転勤もキャリア成長の一環”として受け入れているようだ。