DeNAドラ4・若松 ハマのアンパンマンだ!「勇気与える」投手歴3年の最速152キロ右腕
DeNAは7日、横浜市内で新入団選手発表会を行い、ドラフト4位で入団した最速152キロの若松尚輝投手(24=四国・高知)は、丸顔で頭が大きいことを自覚していることから「ハマのアンパンマン」としてアピールしていくことを誓った。投手歴わずか3年で独立リーグ屈指の投手に成長。伸びしろ十分な右腕が来季はリーグ優勝と2年連続日本一に貢献し、愛と勇気をファンに届ける。 その表情は真剣だ。壇上の若松に、来場していたファンも注目する。毎年恒例の愛称の希望。「愛称は“ハマのアンパンマン”でお願いします。理由は僕自身、丸顔で頭が大きいので。アンパンマンみたいに勇気を与えられる、そんな選手になりたいです」。そう語って深々と頭を下げた新人右腕に、大きな拍手が降り注いだ。 新たなキャラクター誕生を予感させた。最速152キロで1メートル84、93キロの堂々たる体格。丸みのある顔とぽっちゃりした体形は、まさに子供向けの人気アニメのキャラクターを連想させる。かつては佐々木主浩の「ハマの大魔神」や三浦監督の「ハマの番長」、現在もベテランの強打者・宮崎が「ハマのプーさん」の愛称を定着させ、ファンからも親しまれている。 札幌学院大入学時は野手で、練習試合の投手不足で3年秋に1イニングだけ登板。そこで平間康允監督に才能を見いだされた。投手歴はわずか3年程度で、担当の欠端光則スカウトも「将来的に(先発)ローテーションに入る」と期待する。武器は直球の回転数で、最高時で「(1分間に)2700回転」以上を計測する。「アンパンマン」といえば同じセ・リーグの広島で代打の切り札である松山が有名で、新人右腕が1軍に定着すれば来季は「アンパンマン対決」にも注目が集まりそうで「対決できたら盛り上がりますね」と力を込める。 「実は(四国・高知時代に住んだ)高知も(アンパンマンの原作者の)やなせたかしさんが育った場所。横浜にはアンパンマンミュージアムもある。僕は(アンパンマンに)縁があるんです」と若松。1年目からアニメのヒーローのように活躍し、チームの27年ぶりのリーグ優勝と2年連続日本一に貢献する。(大木 穂高) ◇若松 尚輝(わかまつ・なおき)2000年(平12)5月10日生まれ、札幌市出身の24歳。札幌第一では外野手で、3年夏の南北海道大会は8強入り。札幌学院大では3年秋から投手に転向。四国・高知では最速152キロを計測し、2年目の今季は17試合で6勝4敗1セーブ、防御率2・78。1メートル84、93キロ。右投げ右打ち。