阪神の新外国人キャンベルは米国版“角中打法”で成功を狙う!
阪神の新外国人エリック・キャンベル内野手(29)の評価が分かれている。 球団OBの声を拾ったが、「相当日本の野球を研究している後がうかがえる。あのスタイルなら率は多少は残すと思うが、そういうバッターなら日本人で十分」「打率.280はいくんじゃないか。高めにどう対応するかが心配だが、狙えば大きいのも狙えそう。勝負強さがあるなら使えるかも」と真っ二つ。 つまり「安打製造機となってマートンなみの活躍をする」という声と、「一発がなければ外国人の意味がない」という声に分かれているのだ。 第一クールは、5日間で柵超えの合計は6本だったが、この日は一転、アーチを量産。ランチ特打で合計13本がレフトフェンスを越えていき、潜在的なパワーがあることは証明した。 「やっと体が使えるようになってきた。バットの軌道もよくなってきた」 本人もそう語るが、メジャー通算で505打席立って7本塁打だから一発は期待薄。 タイプで言えば、左中間、右中間を狙う典型的なプレースヒッターである。やや左足をオープンに開き、両足のスタンスは肩幅以上に広く、ほとんどノーステップで無駄な動作をしないまま、ボールをひきつけて振るというスタイル。対左、対右で左足の開き具合は変える。 千葉ロッテで、昨季首位打者を獲得した角中勝也が、ツーストライクに追い込まれると、スタンスを広くして構えてノーステップ打法に変えるが、まさにその右打者版。2015年には3Aで.363の高打率を残しているにも納得できる。そのシーズンは、3Aでは125打席で25四球、2016年も352打席で41四球と選球眼がいい。“角中打法”だからボール球には手を出さない。日本野球向きではある。 ちなみに角中は、昨季8本塁打。さすがに角中よりはパワーは上で、しかも、セ・リーグは東京ドーム、神宮球場、横浜スタジアムと、比較的狭いホームラン量産型球場が多いので、10本以上は打つだろう。 そう考えると、成功のイメージは、2年前までいたマートンである。 マートンは、2010年の来日初年度に、西武の秋山翔吾に2本抜かれるまで、日本最多安打記録だった214安打を放ち、打率.349、17本塁打でチームのクライマックスシリーズ進出に貢献した。 この年マートンは開幕からは1番、5月下旬からは1番には平野、鳥谷が入ってマートンは主に3番を任されていた。ちなみに、この年の開幕4番は金本監督だった。