初の女性議員誕生 嶺さん「後に続く道つくりたい」 喜界町議選
鹿児島県喜界町の町議選では、唯一の女性立候補者だった無所属新人の嶺和代さん(62)=城久=が無投票ながら初陣を飾り、1956年の町制施行以来、初の女性議員が誕生した。 働きながら子育てや家族の介護に励んだ自身の経験から「支援や補助を必要とする人にとって、分かりやすく目に見えるサポート体制が必要」と感じ、立候補を決めたという嶺さん。午後5時すぎ、当選の一報を受け「正直、無投票はラッキーだったのかなと思っている。支援してくださった方たちの苦労を思うと、とてもうれしい」と喜びをかみしめた。 町制約70年で、初となる女性議員への挑戦。「今やらなければ、後に続く人がいない」と危機感を感じていたという。「今回は私1人だが、4年後には議員に挑戦する女性がさらに現れるよう、後に続く道をつくりたい。初心を忘れず、明るい議会をつくりたい」と笑顔を見せた。