うつ病で自殺未遂した高齢女性が劇的に回復。「遊びリテーション」のすごい効果
手をつなぎ、軽く動きながら歌うだけでも楽しい!
先述した女性のように、歌を使った「遊びリテーション」は、高齢者の元気を引き出す方法のひとつです。以下でご紹介する「両手つないでバンザイ!大漁節」は、スキンシップによって互いに親しみを生み、かけがえのない癒しをもたらしてくれます。どのように行うのかを見ていきましょう。 まず、円陣を組んでウォーミングアップを行います。 ウォーミングアップで全員の呼吸を合わせたあと、民謡のソーラン節を歌いながら体を前後や左右に動かします。この動きによって、前後・左右の座位バランスを維持する力の向上が期待できます。 テンポよくやれば、たいていのお年寄りができるはずです。「ハイハイ」「ドッコイショ」と合いの手を入れると気分が出るでしょう。早稲田・慶應など、大学の応援歌もおすすめです。 司会・進行を務める介護職「レクリーダー」は片マヒの人が椅子から転げ落ちないよう、患側を中心にサポートするようにしましょう。 後編記事〈高齢者が盛り上がる「歌のレクリエーション」を10倍楽しくする【遊びリテーション】チョイ技5選〉へ続く。
土居 新幸(柔道整復師、言語聴覚士、介護支援専門員、社会福祉士)