辛口NYメディアがマー君のMLB球宴初勝利を絶賛「5年越し夢果たす」「持っているモノを証明」
ヤンキースの田中将大が2度目の選出となったMLBオールスターゲーム(9日・クリーブランド)で初登板、2回の1イニングを無失点に抑えて幸運な勝利投手となった。ニューヨークの地元メディアは“マー君”の晴れ舞台での活躍にスポットライトを当てた。 ニューズデー紙は「ヤンキースの田中がオールスターの舞台で幸運をつかみ仕事を果たした」との見出しを取って報じた。 「田中はロングアイランド出身のブルージェイズ右腕マーカス・ストローマンの故障の代役で週末にオールスターに選ばれた。その驚きについて隠すことはなかった。だが火曜日の夜に一度マウンドに上がると、彼は、自分自身、そして彼の出場に疑問を持ったかもしれない人々に対して持っているものを証明して見せた」と絶賛した。 田中は2回の1イニングを無失点に抑えたが、そのピッチング内容を以下のように描写した。 「2回は速やかに終わった。疑いなくMVP最有力候補のドジャース外野手のコディ・ベリンジャーはストライクゾーン下のスプリッターで空振りし三振に倒れた。ロッキーズ三塁手のノーラン・アレナドはセンターフライに打ち取られた。カブス捕手のウィルソン・コントレラスが、田中への投手ゴロに倒れる前は、パイレーツ一塁手のジョシュ・ベルはDJルメイユがほとんど送球できない二塁への当たりで内野安打にして、少し回を長引かせた」 オールスター初選出となった2014年には、右ひじ靭帯の部分断裂で登板できなかったことを紹介。「彼は、それ以来、この舞台への憧れをずっと持っていた」と、その心情を伝えた。
サバシアも「彼は5年前に球宴先発できていた」と絶賛
ニューヨーク・ポスト紙も「田中が、オールスターでの夢を好投で成し遂げる」との見出しを取り、「彼が、この舞台で投げることを願ってから5年後に初めてオールスターの経験を楽しんだ。ヤンキースのベテラン右腕は2回表を投げて、アメリカン・リーグに無得点をもたらし、プログレッシブ・フィールドでのミッドサマー・クラシックにデビューを果たした」と報じた。 同紙も2014年のオールスターに、ア・リーグの新人王の最有力候補として選ばれながら、右ひじの故障で投げることができなかったことを紹介し、「彼は5年越しの夢舞台に立って見せた」と記した。 まだ同紙は「ヤンキースがオールスターでほぼ話題を独占していた」と特集記事も掲載。「ボックススコアを見ると田中とアロルディス・チャップマンのヤンキースコンビが勝利とセーブを獲得した」と伝え、「田中は2回に無失点投球を見せた。その裏にアレックス・ブレグマンの安打と、元インディアンスで観客からあたたかい歓迎を受けたマイケル・ブラントリーの二塁打で奪ったリードをア・リーグは手放さず、ヤンキース6年目のベテランが、この試合で投げることを願ってから5年後に勝利をつかんだ」と“マー君”の活躍をクローズアップした。今回のオールスターでは、名誉メンバーとしてCC・サバシアが選出されて盛大な拍手を受けたが、そのサバシアの談話を紹介。 「マサは素晴らしかった。彼をここで見られて良かった。もし1年目(2014年)に彼が怪我をしていなければ、オールスターで先発をしていたかもしれない。彼が、ここに戻ってきて投げるのを見られて本当に良かったよ」 記事は「この夜は、ヤンキースにとってすべてが素晴らしかった。そして彼らは、これからアーロン・ブーン監督を来年のミッドサマー・クラシック(オールスター)の監督にさせようと目指すだろう」と結んだ。オールスターの監督は前年の優勝監督が務めることになっている。