平和への最大のチャンス、ウクライナ和平合意を壊したのは誰か 交渉当事者から新証言相次ぐ 「ロシアを追い詰めろ」が生んだ悲劇
最新の世論調査で半数近くの国民が戦争について「交渉を通じての解決策模索」を求めていることが判明したが、同メディアは「(交渉当時と比べ)現在はウクライナの交渉上の立場は悪くなった」とのアラハミア氏の言葉を引用し、ロシア軍撤退はもはや望めず、ウクライナの選択は長期間に及ぶ戦争の継続か、現在のロシアの支配地域を認めた上での停戦しかなくなったとの見方を強調した。 ▽数十万人が救われたはず ロシアの歴史学者メジンスキー氏は「ロシアの歴史・文化は西欧のそれと比べ全く劣っていないどころか、優れている」とする国粋主義的発言を発信することで人気を博し、プーチン氏の信任を得て文科相などを歴任、ウクライナとの和平交渉団長との大任を任された。 同氏はアラハミア氏の証言を受け11月28日、「もしゼレンスキー大統領が当時、和平合意に署名していれば、数十万人の自国の兵を救えただろう」と主張、ウクライナと、同国に合意拒否を働きかけた米英を批判した。