「バスケットを楽しめる自分を取り戻したい」出場停止処分を科されたバトラーのヒート退団は秒読み?闘将の気になる移籍先候補は――<DUNKSHOOT>
現地時間1月2日(日本時間3日、日付は以下同)、マイアミ・ヒートはホームのカセヤ・センターでインディアナ・ペイサーズと対戦したが、最大28点差をつけられて115-128で敗戦。 【動画】ヒートをファイナル進出に導いたバトラーの2023年プレーオフ好プレー集! ヒートは新人のケレル・ウェアが25得点、3ブロック、バム・アデバヨが20得点、8リバウンド、タイラー・ヒーローが17得点、テリー・ロジアーが16得点、5リバウンド、7アシストを残すも、これでイースタン・カンファレンス6位の17勝15敗(勝率53.1%)となった。 前日のニューオリンズ・ペリカンズ戦で体調不良から6試合ぶりに復帰して9得点、4リバウンド、2アシストを残したジミー・バトラーは、このペイサーズ戦でも9得点、4アシスト、2スティールに終わり、出場時間帯における得失点差で両チームワーストの-27と精彩を欠いた。 バトラーが本調子ではない理由は、おそらく自身の去就だろう。昨年12月に米スポーツ専門局『ESPN』のシャムズ・シャラニア記者は、ヒートがバトラーに関するトレードのオファーに対して耳を傾けていると報道。 バトラーの代理人を務めるバーニー・リーは、シャラニア記者のX(旧Twitter)のポストに対して引用リポストで「昨日は忙しかったから見送ったが、デタラメのために私の名前を載せることを止めないなら、君に対して深い嫌悪感が生まれるだろう。こんなのはすべて捏造だ」と否定。 もっとも、当のバトラーは12月11日のチーム練習後に「実はこういう話は好きなんだ。いいことだし、それが悪い宣伝になるとは思っていない。俺は大丈夫だ。自分を悩ますことでもないし、むしろ感謝しているくらいさ」と語っていた。 ただ、ヒートは主砲のトレードトークでチームの輪が乱れることを懸念し、26日にパット・ライリー球団社長が「我々は普段、噂についてコメントしないが、こうした憶測がチームにとって妨げとなり、選手たちやコーチ陣に対して不公平であると考えている。そのため断言しておく。我々はジミー・バトラーをトレードしない」と声明を発表する異例の対応をしていた。 ところが、ペリカンズ戦後の会見で、記者から「このままずっとマイアミにいたいか?」と聞かれたバトラーは「いい質問だ。俺にはわからない。だが今俺はここにいる。ここで最大限の力を出して競い合い、勝利していく。いろんな噂が飛び交っていて騒がしいけど、俺はそれでいい。全然気にしちゃいない」と返答。 さらに、ペイサーズ戦後にはこう口にしていた。 「俺はバスケットボールのプレーを楽しめる自分を取り戻したい。それがどこになろうと、すぐ見つけ出すだろう。俺はコート外ならここにいられてハッピーだ。でもある程度の支配力を取り戻したいし、チームの勝利を助けたい。ただ、今の俺にはそれができていない」 そこで記者から「ヒートの一員としてコートで楽しむことを取り戻すことができるのか?」と聞かれ、バトラーは「おそらくそれはない」と、新年早々に“事実上のトレード要求”をした。
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