「何も言えねぇは何も言えねぇ」ボクシング岡澤セオン “北島康介の名言”が身に染みる
中国で開催されているアジア大会で金メダルを獲得し、パリ五輪の日本代表に内定したボクシング男子71キロ級の岡澤セオン選手(27)が6日成田空港に帰国。 「画像」男子71キロ級で優勝した岡澤セオン選手 「(パリ五輪に)出ちゃうんだって感じですね。まだちょっとフワフワしてる感じではあるんですけど。どっちかというとパリに出るというよりは本当に強いやつらに勝ったって喜びの方が大きいなっていう感じです」と振り返った岡澤選手。 「すごく自分にとって大きな大会になったと思う。初戦からすごく強い相手が続いたので、それを勝ち切れたというのは、パリ五輪に向けて自信になるような大会だった」 決勝進出でパリ五輪が内定という条件の中、準決勝では今年の世界選手権金メダリストの強豪に3-2と僅差の判定で勝利。 「強かったですね。マジで強かったです。プレスもすごい強かったしパンチの質もすごい良かった。その中で僕がちょこちょこもらう場面はあっても、自分のボクシングをぶらさないでできたことは良かった。(勝利が決まった瞬間は)やばかったですね。もうあんま覚えてないんですけど。きたー!!って感じでした。最高でした!」 試合直後のインタビューでは競泳・北島康介さんの名言のように“なんも言えねぇ"状態だったという岡澤選手。 「意外と出ないんですよね。何もないって言うか、(ガッツポーズしながら)これしかないって感じですね。何も言えねぇは何も言えねぇだと思った。さすがだなと思った北島さん」と笑顔で語りました。 また、アマチュアボクシングという競技への思いについては「僕が一番この競技をやっていく最終地点は、アマチュアボクシングという競技をいろんな人に知ってもらって好きになってもらうこと。アマチュアボクシングは、プロの下にあるからアマチュアボクシングじゃなくて、あくまでもボクシング競技。スポーツの要素が強いだけであって、技術力は僕はプロよりも高いと思っているし、プロにはない面白さがある競技だと思っている。それを僕が勝つことでいろんな人に知ってもらえたらなと思います」と話しました。 東京オリンピックでは2回戦敗退と悔しい思いをした中、リベンジの舞台となるパリ五輪に向けては「東京五輪でオリンピックというもののエネルギー、いろいろな人に見てもらえるすごさというのも感じました。だからこそ、そこで僕が何もできなかったというのがすごく今でも悔しいこと。パリでは絶対に僕が金を取って、いろんな人に金を取る姿を見てもらいたいし、アマチュアボクシングのためにも僕を応援してくれてる人の為にも、自分自身の為にも絶対に頂点に立ちたいなと思ってます」とパリ五輪でのリベンジに燃えています。