観られるのは日本だけ! バレエ界の最高峰ステージに世界のトップダンサーが集う【王子様の推しドコロ】|JJ
シュツットガルト・バレエ団の前で ©Roman Novitzky 10等身?と思われるすらりとバランスのいい身長189cm。スマートで柔軟性に富んでいながら鍛えられた体躯。そして甘い王子さまフェイス。立っているだけで美しいフリーデマン・フォーゲルさんの魅力はその振り幅の広さ。美しく長い脚を優雅に使い、『白鳥の湖』や『眠れる森の美女』などのいわゆる古典クラシック演目ではキラキラとしたオーラをふりまきながら甘美な王子役を、『オネーギン』や『椿姫』などの演劇性の高いクラシック演目では役に憑依しドラマティックかつ情熱的に、コンテンポラリー作品では知的にそして柔らかく妖艶に舞う。同じダンサーとは思えないその多面性で観客を魅了し、舞台に引き込んでいきます。近年、日本のバレエファンの間で話題となったのは、シュツットガルト・バレエ団で来日した時に踊った『ボレロ』。鍛えられたボレロ鑑賞者が多い日本人の観客が見守る中披露したメロディの踊りは、純真で太陽のような喜びに満ちていて、最後まで音楽と正確に動きが合わせられ、今までに見たことがないと大評判に。舞台ではクールにスマートに見えますが、実はお茶目でキティちゃんの着ぐるみを着て踊ったこともあるフリーデマン・フォーゲルさん。その新たな魅力が世界バレエフェスティバルでは見られるかもしれません。
ロベルト・ボッレ&リース・クラーク&フリーデマン・フォーゲルの姿が見られるのは……「第17回 世界バレエフェスティバル Presented by KOSÉ」(2024年7月27日~) 3年に一度、日本で開催される「世界バレエフェスティバル」。世界中の名だたるスターダンサーが一堂に集結し、その誇りを胸に2週間踊る、バレエ界の“いま”を体感できる世界最高峰のバレエステージです。主演に2組のゲストダンサーを招いた前夜祭ともいえる東京バレエ団の全幕特別プロ『ラ・バヤデール』(7月27日、28日)と、世界各国の総勢約30名の今をときめくスターダンサーが出演するガラ公演、Aプロ(7月31日~8月4日)、Bプロ(8月7日~8月10日)、ガラ(8月12日)は、いずれも東京文化会館にて。『ラ・バヤデール』ではリース・クラークさんがソロル役を、Aプロではロベルト・ボッレさんが『アフターザ・レイン』、リース・クラークさんが『クオリア』、フリーデマン・フォーゲルさんが『椿姫』より第3幕のパ・ド・ドゥ、Bプロではロベルト・ボッレさんが『ル・パルク』、リース・クラークさんが『マノン』第1幕より寝室のパ・ド・ドゥ、フリーデマン・フォーゲルさんが『うたかたの恋』に出演予定。※ガラ公演は3人とも出演予定ですが内容は未定。詳しい、演目や日時などは をご確認ください。 取材・文/味澤彩子