観られるのは日本だけ! バレエ界の最高峰ステージに世界のトップダンサーが集う【王子様の推しドコロ】|JJ
©Luciano Romano 宝石のような瞳に太平洋のような広い肩幅、鍛え抜かれた鋼の肉体をもち、”生きるギリシャ彫刻”の異名をもつ当代きってのスターダンサー、ロベルト・ボッレさん。ミラノ・スカラ座在籍時、たまたまスカラ座に居合わせたルドルフ・ヌレエフ氏(ロシアから亡命後、英国ロイヤル・バレエ団で活躍し、その後パリ・オペラ座バレエ団の芸術監督となった伝説のダンサー)が当時15歳のロベルト少年を見かけ、準備中だった作品『ベニスに死す』の美少年タジオ役にスカウトしたという逸話があり、幼い頃から類まれなる存在感を持っていたことが想像できます。 舞台を掌握する圧倒的な華、優雅で力強いジャンプ、ドラマティックな演技力そして安定感のあるパートナリングで世界中の名バレリーナから指名を受け、観客を虜にしてきました。あのアメリカ版ヴォーグの名編集長アナ・ウィンター氏も彼のファンという噂。また、その肉体美を惜しげもなく披露する、主宰のガラ公演『ロベルト・ボッレ&フレンズ』は毎回名ダンサーが集まり大人気。イタリアの至宝とも呼ばれる美しさで数々のメゾンブランドのモデルを務めることも。成熟した芸術性、鍛え抜かれた体で紡がれる踊りはいまだに進化を続けています。
Reece Clarke
PROFILEリース・クラークさん/1995年生まれ、スコットランド・ノースラナークシャー州エアドリー出身。4人兄弟の末っ子で、地元のダンススクールにて3歳でバレエを始める。その後、ロンドンまで通いながらロイヤル・バレエ・スクール・ジュニア・アソシエイツ・プログラムで学ぶように。なんと兄弟4人全員が狭き門と言われる名門英国ロイヤル・バレエ・スクールに入学しバレエを学んでいたとか(同じ家族から4人も通うのは史上初だったらしい)。早くも才能が認められ、学校からは奨学金が支給され地元のコミュニティからも資金援助があったそう。5年間下級学校に通い上級学校へ進学、上級学校2年目では既に英国ロイヤル・バレエ団の公演に頻繁に出演。翌年、表現力が豊かな踊りをする生徒のためのリン・シーモア賞を受賞し、3年間の就業を待たずして2013年、英国ロイヤル・バレエ団に入団する。翌年から代役での抜擢などで活躍し、2016年にはファースト・アーティストに昇進し、『くるみ割り人形』の王子役、『眠れる森の美女』のフロリモンド王子役など次々と大役デビューし、2017年にソリスト、2020年にファースト・ソリスト、2022年には最高位であるプリンシパルに昇進。近年活躍の場を広げている若手ダンサーのひとりです。