アジアの観光客も誘致「大阪城3Dマッピングスーパーイルミネーション」
400年の時を超え、大阪城が光り輝く。あの衝撃的な感動を再び―。昨年60万人を動員して人々を魅了した「大阪城3Dマッピング」が13日から始まった。昨年よりも一層美しく、よりダイナミックになった光のエンターテインメントショーだ。
大阪城天守閣に立体映像を投影
大阪観光局とハウステンボスが主催するこのイベントは、今回で2回目。大阪城天守閣に立体映像を投影する3Dマッピングでは、天守閣をスクリーンに変幻自在の光のショーが繰り広げられる。目の前で、巨大な城が変幻自在に揺れ、踊り、火を吹き、崩壊し、そしてまた再構築されていく。 ここ大阪で天下一の争いがあったのは400年前、「大阪冬の陣」だが、観客はその等身大の大阪城で、当時の戦いを追体験することになる。点灯が始まると、集まった観客から大きな歓声が上がり、写真や動画を撮る人が大挙して群がった。まさに冬の大阪の芸術祭で、今年は100万人の入場者を目指しているという。 「3Dプロジェクションマッピングは、大阪城天守閣をスクリーンにして400年前の天下一の争い“大阪冬の陣”を再現し、秀吉が本当につくりたかった大阪城の姿を表現しています。この企画は大阪観光局とハウステンボスが2013年より連動展開し、ハウステンボスが同社テーマパークで行う大規模なイルミネーションイベント『光の王国』の技術を生かしています。今回2度目の開催にあたって、3Dプロジェクションマッピングの映像を新装。原則30分のサイクルで、大阪城を舞台に上映を行っています。さらに今年は、演出面だけでなくフードコートの充実などもはかっています」 (大阪観光局)
「日本最大級のピラミッドツリー」が出現
また、3Dプロジェクションマッピングのほか、「日本最大級のピラミッドツリー」が出現。さらに、LEDの青い光の海が目の前に広がり、波が打ち寄せる「光のビックブルー」、バロック式庭園をモチーフにしたイルミネーションがクラシック音楽に合わせて壮麗な光のショーを繰り広げる「ジュエルイルミネーション」など、全部で4つの見どころを設けている。 後半のマッピングストーリーでは、新しいアメージングな大阪城を再び構築。黄金の不死鳥が最後に現れ、鳳凰が天守閣の上に舞い上がる。そして大阪城が黄金に輝き、圧倒的な美しさを見せてくれる。観客からは「おお~っ」という驚きの声が広がった。 11日行われたオープニングステージに登場した野球評論家の川藤幸三は、「この大阪が本当に東京に勝ち、日本の代表になるためには、大阪が元気にならんとあかん。阪神タイガースも頑張らんとアカン」と、元気よくアピールした。 「アジアにも発信し、外国人の方にもたくさん来て頂く狙いもあります。これまで大阪城は外国人にはあまり注目されていませんでした。ハウステンボスの技術を結集し、日本の名城を舞台に繰り広げる“天下一”の光のエンターテイメントをぜひご覧ください」(ハウステンボス社長、澤田秀雄さん) 31日は、スペシャルゲスト「大塚愛」を迎え、2015年の幕開けを祝うカウントダウンイベントもある。詳しくはオフィシャルサイトで。 開催地は大阪城西の丸庭園。期間は来年の3月1日まで。料金一般1700円(特定日2100円)。時間は夕方5時30分から10時30分まで(最終入場は30分前)。 (文責/フリーライター・北代靖典)