「親の言葉」は本当に軽く扱われる。子の人生にかかわることでも
証拠は残す。現状&要望はハッキリ伝える
変わった子を育てていると、こういう親の真剣さと周囲のズレがよくあります。 子どもたちへの影響が絶大な方針決定に対して、親側が注意点や現状を必死にプレゼンしても、適当な返答が返ってきます。親に決定権はなく、その適当な方針しか選べないこともあります。 校長がすれ違いざまにヘラヘラ笑いながら言えたのは、本当に「ちょっとしたことで、笑い話だから」です。 こちらにとっては、人生が大きく関係した話で、全くそうではないのだけど、それが意識すらされません。 騒いでもそもそもの音声や文章の記録がありません。 日々の生活で、騒ぐ体力も残されていません。 明らかに間違っていて、次の犠牲者の為には自分と妻が騒いだ方がいいのに、できない。 真剣に言っても聞いてもらえない、意見を求められる割に言っても素人の意見として却下される。 あまりの軽んじられ方に、医師免許を使って抗議の意見を書いてやろうかと思ってしまいました。
ただ、学校の先生から見れば、我儘ともとれる要望なのだろうと思うし、その妥当性や必要性を親以外から提案するシステムは殆どの自治体でありません。 医療だけでなく、教育も含めて総合的に支援する、それぞれの人員が欠けている知識・権限を補完し合うシステムを切に願います。
WISCの結果が学校で生かされない理由
小児の特に精神科領域に関わる医療従事者の方は、本当に親の意見は軽んじられるということを知ってほしいです。その時に、権威として応援できるのは、主治医からの意見書のみです。それすら、質や量、内容は主治医によってマチマチだし、さらに学校がどこまで重視するのかも幅があります。 WISCの結果は定期的な提出を求められる割に、おそらく解釈できる知識・経験がないので、あまり学校生活で活用できたことはありません。これは当たり前で、実際に何をするか、どういう結果はどういう状況を意味するかの知識を得る機会が教員側には殆どないので、結果を見せられても対応に困っているのだと思います。 少し前まで、幼稚園ではインフルエンザ罹患後の治癒証明=治った後に小児科を受診して書類をもらうという無駄な手続きがありましたが、世間の多くの人がその無駄さを知るに至り、少しずつなくなりました。 発達障害関連の扱われ方のおかしさも、少しでも多くの人が知って、変わっていくと良いと願います。 外科医ちっち(げかいちっち) 外科医師。妻(看護師はっは)と発達障害3児の育児中。記事中のイラストは、看護師はっはが担当。 ・ブログ:「うちの凸凹―外科医の父と看護師の母と発達障害の3姉弟」 ・ブログ:「発達障害の生活は試行錯誤で楽しくなる」 ・Note: https://note.com/titti2020/ ・X: @surgeontitti