退職理由で言ってはいけないことは?【退職時のマナー】会社の正しい辞め方と注意点
会社を辞めてキャリアアップをしたい、いまの会社が自分に合わない、などの理由で退職を決めたものの、いつ、誰に、どのような形で伝えればいいのか悩みますよね。また、退職の意思をどうしても直接伝えにくい場合に利用ができる「退職代行」について、実際に本当に即日辞められるの? と疑問に思っているかたも多いかと思います。周りに聞けない退職時の基本マナーを、秘書歴約15年でマナーに詳しい、能美黎子さんが説明します。 【画像】退職代行サービスのリスクは?【退職時のマナー】会社の辞め方と注意点 まとめはコチラ
退職時のマナー
【元社長秘書のマナー講座】vol. 37 今の職場を辞めて、新しくスタートを切りたいというかた、会社を辞めようか迷っているというかた、転職や退職の理由はそれぞれあるかと思います。どのような場合でも「会社を辞める」という決断は、多くの人にとって簡単ではありませんよね。では、実際に辞めると決めてからはどのような手順で進めたらいいのでしょうか。「上司にいつ、どのように伝えるべき?」「正直に退職理由を言っていい?」などと不安を抱えているかたも少なくないかと思います。 今回は、退職をする際の基本マナーについてご紹介します。また、近年では「退職代行」の利用者も増えており、「退職代行」を利用する際の注意点や疑問点についてもご紹介します。退職を考えているかたは、ぜひ参考にしてみてくださいね。
退職をする際の基本マナー
退職の意思を伝える時期 退職の意思を伝える時期は、会社の就業規則により異なります。一般的には「退職日の1~3か月前」に伝えるのが望ましいとされています。また、退職を伝える時期は繁忙期はなるべく避けましょう。 最初に伝える相手 基本的に直属の上司に、まず退職意思を伝えましょう。上司を通さずに、その上の部門長や人事担当者に伝えてしまうと上司の機嫌を損ねトラブルにつながる可能性があります。伝える順番を守ることで、円満退職へ導くことができます。 伝える手段 まずは口頭で「ご相談がありますので、お時間をいただけますでしょうか」と伝えましょう。直接対面した場で退職の意思を伝えるのが基本的なマナーです。メールやチャットメッセージで「退職したい」旨を伝えるのは、マナー違反になりますのでやめましょう。 退職理由の伝え方ポイント 1. 退職理由は「個人都合」が基本 退職理由はあくまでも個人的な理由を伝えるのが基本であると覚えておきましょう。注意点としては、会社に対する不満を述べるネガティブな発言はNGです。理由を述べたくない場合には、会社とは関係なく自己都合でやめたいという意味合いで「一身上の都合で」と伝えましょう。 2. 退職への固い意思を伝える 退職への固い意志を伝えることが大切です。「退職したいと考えています」といった曖昧な表現をすると、「まだ引き留められる」という印象を与え退職交渉が長引いてしまう可能性があるため、しっかりと意思を伝えましょう。 3. ネガティブな発言は控える 退職理由はポジティブに言い換えて伝えることが大切です。今後の目標やキャリアプランなど、前向きな意欲を伝えるようにしましょう。また、転職先企業名を聞かれても、基本的に答える必要はありません。