男子は大郷喜一が初優勝、女子は田村萌来美が2連覇 関東高校ゴルフ選手権
<ゴルフ・関東高校選手権冬季大会兼全国大会予選>◇最終日◇25日◇千葉・一の宮CC=男子(西コース)6557ヤード・パー71・出場112人、女子(東コース)6264ヤード・パー71・出場110人 男子は大郷喜一(埼玉・埼玉栄2年)が通算8アンダー134の好スコアで初優勝を飾った。女子は田村萌来美(もなみ、茨城・ルネサンス2年)が同4アンダー138で2連覇を果たした。ともに第1日の首位を守った。シードを除く上位男子41人、同女子37人が来年3月19~21日、兵庫県で開催される「全国高校選手権春季大会」(男子=オリムピックGC、女子=チェリーヒルズGC)への出場権を得た。 大郷が2位との差を2つ広げ、チームメート対決を制した。第1日は埼玉栄の4人で1位、2位、3位タイを独占する展開。大郷は「2位の1年生(今屋)にはもちろん、ライバルの2年生(河原、井上)には絶対に負けられない」という気持ちで臨み、それが良いプレーにつながった。 この日、11番グリーンに向かっている時、10、11番を連続バーディーとした前組の井上が、遠くから「俺バーディー、バーディー」と声をかけてきた。それでも大郷は慌てず、「打数差を考えずに自分を出し切ろう」と気持ちをコントロールした。この時点で1打差に迫られていたが、その後、井上が3つスコアを落とす中、大郷は後半をパープレーにまとめた。 11月25日にマイコプラズマにかかり、69キロあった体重が65キロまで落ちた。12月9日に練習を再開するも、最初は「シャンクが止まらなかった」。しかし、体を柔らかくする動きをするなどして、このピンチも克服。12月19、20日に同会場で開催された「日神カップ」を制して、勢いに乗った。 全国大会では「オリムピックは難しいが、耐えるところは耐え、バーディーを狙えるところは取る。優勝を目指します」と関東チャンピオンらしく胸を張った。 田村は前半のアウト9ホールがオールパー。後半は4バーディー、1ボギーとして、2位戸高玲奈(ルネサンス1年)との1打差を守った。戸高とは「ルネサンスでワンツーフィニッシュしよう」と話していた。狙い通りの結果に思わず笑みがこぼれた。 今季は不得意だったロングアイアンの練習を強化。10月には良くなったと思えるまでになった。「左右のブレが無くなり、ボールが真っすぐ行くようになった」。 来年の目標は「ジュニアの試合に集中する。そして、プロテストで一発合格を狙っていく」。そのためには、現在、平均230ヤードのドライバーの飛距離伸長が重要。「250ヤードにしたい」と田村は週3回のジムトレーニングで筋力、体力の増強を図っている。 第1ステップとしたいのが春の全国大会。「最後になる春高で、アンダーで回って優勝を目指します」と田村は気を引き締めていた。 <男子> <1>大郷喜一(埼玉・埼玉栄2年)134(66・68) <2>井上滉太(埼玉・埼玉栄2年)138(70・68) <3>小谷海斗(東京・代々木2年)140(73・67) <4>*粂谷海翔(栃木・作新学院2年)140(71・69) <5>今屋大雄(埼玉・埼玉栄1年)140(68・72) <6>中山大生(千葉・千葉黎明2年)141(72・69) <女子> <1>田村萌来美(茨城・ルネサンス2年)138(70・68) <2>*戸高玲奈(茨城・ルネサンス1年)139(71・68) <3>柳原由依(東京・共立女二2年)142(72・70) <4>大橋莉生(静岡・浜松学芸2年)143(74・69) <5>三原舞紀(千葉・成美学園2年)143(74・69) <6>清藤羽琉(千葉・成美学園1年)143(73・70) ※同スコアの順位はマッチングスコアカード方式による。*はシード選手 〈主催〉関東高等学校・中学校ゴルフ連盟、スポーツニッポン新聞社 〈後援〉関東ゴルフ連盟、日刊スポーツ新聞社、報知新聞社、サンケイスポーツ 〈特別協賛〉ブリヂストンスポーツ、住友ゴム工業 〈協賛〉ヨネックス、アクシネットジャパン、ミズノ、キャロウェイゴルフ、ピンゴルフジャパン、有賀園ゴルフ、フライトスコープジャパン 〈協力〉一の宮カントリー倶楽部