手のひらサイズになった「Mac mini」も登場! 新しいM4搭載Macはどこが変わった?
■Apple IntelligenceやiPhone連携が快適に使える M2、M1世代のAppleシリコンに対して、M4チップはCPUとGPUのパフォーマンスが大幅に向上しています。AI系のタスク処理に特化するNeural Engineも強化しました。 M1以降を搭載するMacは、macOS 15.1以降のOSを導入するとApple Intelligenceが使えます。使える機能は変わりませんが、最新M4チップを搭載するMacの方が処理は速く、安定することが期待できます。 今回、筆者はM4 Proをベースに、14コアCPU/20コアGPUのチップと48GBユニファイドメモリ、1TB SSDに仕様をカスタマイズした実機を試すことができました。 macOS 15からの新機能である「iPhoneミラーリング」を起動して、iPhone 16 Proの動画編集アプリ「CapCut」によるビデオ素材の切り貼りを試しました。ミラーリングしているiPhoneの画面上でスムーズに作業ができます。一点、iPhoneアプリ上のテキスト変換操作がもたついたり、英語キーボードの入力が効かなかったりと、iPhoneミラーリングのアプリ側で動作改善の余地は若干見られました。それ以外の部分では、MacとiPhoneによる機器連携は安定していると感じます。
Apple Intelligenceは、macOS上でデバイスとSiriの言語を英語(アメリカ)に設定すれば日本国内でも使えます。筆者の場合は、Apple Intelligenceのメールの要約機能により、受信した英文の長いメールを要約してくれる機能を活用しています。メールに添付されている製品資料のPDFなどのドキュメントファイルも、Apple Intelligenceの「作文ツール」で要約すれば、大まかな内容がつかみやすくなります。「作文ツール」には、テキストの言い回しを瞬時に書き換えてくれるリライト機能もあります。日本語でその実力が試せる機会が楽しみです。 「写真」アプリには、保存した写真に写り込んだ不要な被写体をAI画像処理で瞬時に消す「クリーンアップツール」があります。Apple Intelligenceによる被写体判定と、オブジェクトを消去した後の画像の“均し方”は優秀だと思います。Apple Intelligenceを導入したiPhoneで、クリーンアップツールを使って写真を整えてから、AI機能も充実するMacの写真編集ソフト「Photomator」などで仕上げる、という流れが仕事の効率アップにつながりました。