近所の「無人餃子店」が閉店続きです。スーパーより「コスパ」が良いと思い利用していたのですが、あまりもうからないのですか? なぜ“大量閉店”しているのでしょうか…?
コロナ禍以降、見かけることが増えた「無人ギョーザ店」ですが、最近では閉店が相次いでいるといいます。無人ギョーザ店とは、いったいどのようなお店なのでしょうか。 本記事では、無人ギョーザ店が急増した理由や閉店が増えている背景を解説し、コスパについても検証します。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
無人ギョーザ店とは?
無人ギョーザ店とは、2坪ほどの小さな店舗に冷凍庫が設置され、無人で冷凍ギョーザを販売しているお店です。コロナ禍以降、郊外を中心に店舗数が爆発的に増えました。無人ギョーザ店は、自分で冷凍庫の中の商品を選び、料金箱に料金を支払って持ち帰るシンプルな業態です。 コロナ禍で無人ギョーザ店が人気になった理由は次のようなものです。 ・無人営業で、24時間いつでも冷凍ギョーザを気軽に購入できる ・コロナ禍でも人との接触を避けながら、家でお店の味を楽しめる ・一律1000円などわかりやすい価格設定で、まとめ買いもしやすい ・帰宅後の調理が簡単にできる 消費者にとって便利な無人ギョーザ店ですが、店舗側にとってもメリットが大きい業態です。その理由は次のようなものです。 ・コンパクトな建物、冷凍庫、商品、防犯カメラ、料金箱のみで始められるため、開業費用が少なく済み新規参入しやすい ・無人営業のためランニングコストが少ない。大きなランニングコストは、仕入れにかかる費用以外では電気代と家賃のみで済む 新規参入のしやすさから、中華料理店や冷凍食品メーカーだけでなく、駐車場運営やクリーニング店など異業種からの参入も多くありました。土地や建物を所有していれば、賃料がかからないため、よりランニングコストを抑えられます。また、家賃がかかる場合でも、郊外に店舗が多く、店舗面積も小さいため家賃は安く済みます。
無人ギョーザ店のギョーザのコスパは?
では、実際に無人ギョーザ店のギョーザのコスパについて検証してみます。無人ギョーザ店のギョーザと、スーパーで売られている冷凍ギョーザの価格を比べた結果が図表1です。 図表1