人質取り拳銃で威嚇 強盗想定し防犯訓練 ゆうちょ銀支店 三重
【四日市】三重県警四日市南署は14日、四日市市沖の島町のゆうちょ銀行四日市店で、金融機関への強盗を想定した防犯訓練を実施した。署員3人と同店行員ら約30人が参加した。 強盗犯役の署員が客を装って侵入。用紙の記入方法が分からないと呼んだ行員を人質に取り、模擬凶器の拳銃を発砲。「全員、手を上げて壁につけ。こいつを殺すぞ」と威嚇しながら、「金庫を開けて金を入れろ」とバッグを差し出した。「動くな」と叫びながら金の入ったバッグを奪って逃走した。 職員は、カラーボールを持って逃走する犯人を追う訓練をした。また、犯人の身長や服装、年格好、逃げた方向などのメモを確認して、駆けつけた警察官に報告した。併せて、カラーボールの投てき訓練もあった。 同署生活安全課長は「110番緊急通報ボタンを押し忘れたのが反省点。犯人の情報を集約する係を決めておき、万一の時に備えていただきたい」と総括した。 伊藤基店長(52)は「お客さまに安心して利用していただけるよう、日頃から緊張感を持って防犯に努めたい」と話していた。