児童ポルノの製造や売買で447人摘発 ウェブサイトや通信アプリで取引/台湾
(台北中央社)内政部(内務省)警政署刑事警察局は31日、ウェブサイトや通信アプリを用いて児童ポルノを製造、所持、売買したなどとして、6月から7月にかけて台湾全土で計447人を摘発したと発表した。 摘発されたのはポルノサイト「創意私房」の運営関係者や販売者、顧客ら116人の他、通信アプリ「テレグラム」に開設された隠し撮りグループの管理者と販売者、顧客ら331人。 同局によれば、「創意私房」は海外で開設されたサイトであるものの、児童ポルノ動画に関連する販売者と顧客はいずれも台湾人であることから、台湾台中地方検察署(地検)に捜査指揮を要請。6月12日と7月16~19日に警察官350人超を動員し、全国計17県市で一斉捜査を実施した。摘発した116人のうち11人を逮捕し、台湾での業務に携わる主犯の男と、児童ポルノ動画を撮影、製造した共犯の男が勾留された。 この他、同サイトの事件で捜査を受けた男2人が19日までに死亡した。1人は同局に身柄を拘束される際に逃亡を図り、ビルから転落したとみられる。もう1人はビルから飛び降り、死亡した。 同局は8~9日と22~28日には「テレグラム」の隠し撮りグループ「SCP」と「OAT」に関して一斉捜査を実施。摘発した331人のうち、「OAT」の管理者の男と、隠し撮り動画を投稿、販売した男の勾留が認められた。 (黄麗芸/編集:名切千絵)