シンガポール航空機、なお乗客34人が入院-乱気流事故から1週間
(ブルームバーグ): シンガポール航空のロンドン発シンガポール行きの便が乱気流に巻き込まれタイの首都バンコクに緊急着陸してからほぼ1週間がたったが、現在も乗客34人が入院している。死者も出た事故の深刻さが浮き彫りになった。
シンガポール航空は27日遅くの最新情報で、21日にロンドン-シンガポール便SQ321に搭乗していた50人が、治療を受けている人を含め、なおバンコクにいると指摘。同便の乗務員は全員シンガポールに戻った。
タイ当局によると、負傷者の大部分は頭部または脊椎を損傷しており、十数人は手術が必要だった。シンガポール航空は事故後、機体が乱気流に巻き込まれた際の客室制限を強化したが、乗客にフライト中常時シートベルト着用を義務付けるには至っていない。
同航空は、乗客の男性1人が死亡した今回の事故を巡り、捜査当局に全面的に協力していると説明した。
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原題:One Week After Singapore Air Turbulence, 34 Remain in Hospital(抜粋)
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Angus Whitley