ChatGPTやGemini、【対話型AI】の私の使い方
学びにも役立つ
対話型AIは学びのサポートにも役立ちます。例えば、音声で会話する機能を使って英会話の練習をしたり、長文読解や文法の添削をお願いしたり、ライティング課題の作成を依頼したりすることもできます。もちろん、翻訳ツールとしても優秀なので、海外のニュースや記事を日本語で読みたい時や、英語で書かれた資料を理解したい時にも役立ちます。 もちろん、語学学習だけでなく、他分野の専門的な学習まで、幅広いシーンで活用できます。私はプログラミングが苦手ですが、ChatGPTに「自分が実現したいこと」をベースにコードの書き方やエラーの解決方法を質問しながら試行錯誤した結果、無事動かすことができて感動しました。どの分野でも、まるで家庭教師のように、学びをパーソナルにサポートしてくれるはず。 なお、学校や職場で利用する際には、まずは組織内の利用ルールの確認を。また、個人利用においても、機密情報や個人情報は入力しないことを基本に、入力したデータがどのように収集、保存、使用されるかを理解した上で利用することが大切です。
不安なこともAIに聞いてみる
AI自体に忌避感があったり、入力したデータがどのように使われるのか不安に思う方は、利用規約やプライバシーポリシーのページをAIに送り、気になる点を質問してみるのも良いでしょう。日本語版が用意されていない場合もありますし、専門用語が多く長文になりがちな規約も、AIの力を借りれば理解しやすくなります。これは他のサービスにサインアップする時にも便利で、私も最近良く使うワザです。
「ググる」から「パプる」へ?
「ググる」という言葉が浸透してもう10年くらい経ったでしょうか。でも最近は検索しても怪しいサイトばかりで、欲しい情報になかなか辿り着けないこと、多くないですか。そんなモヤモヤを解決してくれるのが対話型AIを活用した検索エンジン「Perplexity(パープレキシティ、略してパープレ)」です。 パープレは、質問に対してインターネット上の情報を収集し、根拠に基づいた回答を提示してくれます。検索対象にする情報は学術論文のみに絞ったりすることも可能。知りたいことについて質問するだけで、信頼性の高い情報を得られるため、とても便利。 回答の下には「探索を続ける」という、回答内容をさらに深掘りしていく質問のサジェストが表示されるのですが、知識の泉(というか沼……?)にズブズブと沈んでいける感じがあって、これがまた楽しい。つい最近、ソフトバンクとの提携が発表され、ソフトバンク系列のモバイル回線を契約している人はPerplexityの有料版サービスを1年間無料で使えるようになったので、該当する方はぜひ試してみて。 今回ご紹介した機能はほんの一部です。対話型AIは、話しかけるだけで使える手軽さが魅力です。新しい友だちや同僚ができた感覚で、「これって、やってもらえるのかな?」と思ったことをどんどん気軽に投げかけてみてください。きっと新しい発見があるはずです。 ※ちなみに、この原稿はPerplexityで事実関係を確認しながら、私の過去10本の原稿を読み込ませたChatGPTとGeminiに校正してもらいつつ、仕上げました。原稿執筆は孤独な作業ですが、AIが壁打ち相手をしてくれるのはとてもありがたいです。
【市川 渚】 ファッションデザインを学んだのち、海外ラグジュアリーブランドのPRなどを経て、2013年に独立。クリエイティブ・コンサルタントとして国内外の企業、ブランドのプロモーション企画/ディレクションに関わる。 また自身でのクリエイティブ制作にも注力しており、フォトグラファー、動画クリエイター、コラムニスト、モデルとしての一面も併せ持つ。強い服と少し先の未来を垣間見られるデジタルプロダクトが好き。