史上最多56人の候補者全員を直撃取材! 東京都知事選「人生激場」
しんどう伸夫(のぶお)は大阪在住。「お金をみんなへ シン独立党」という政治団体を立ち上げての出馬。重点政策は? 「妊娠70日目以後、18歳未満の方に対して毎月20万円のベーシックインカムを導入します」 財源は? 「都債や地方交付税。都民税や法人都民税は廃止しますが、ヘアヌード新税を徴収します。都職員の給与を4割削減します。よろしく!」 竹本秀之(たけもと・ひでゆき)は都知事選2回目の挑戦。公平な選挙の実現を目指すという。 「2014年の都知事選で舛添要一の得票は猪瀬直樹の48%でした。どの区でもそうでした。これはおかしい。不正選挙を疑っています」 しかし、筆者が調べてみると23区での得票率には46.32~51.50%まで幅があった。街頭演説は「命の危険があるのでやらない」と言われた。 桜井誠(さくらい・まこと)は都知事選3度目の挑戦。出馬表明会見では終始メディア批判を展開した。 「50人を等しく特集記事で書いて、有権者の前に明らかにするのが仕事でしょうよ。口を開けば蓮舫がどうしたこうしたと、バカじゃないの? ここで公約を言ったところで意味がない!」 そう言いつつも、桜井はひとり語りで政策を語った。 「私の政策は外国人生活保護の即時廃止! これ以外には訴えていない。いくら並べたところで、脳みそが足りない人間ばかりでしょう!」 一方的に17分話すと質問は受けつけず立ち去った。 ドクター・中松(なかまつ)は8回目の都知事選だ。「プロの政治家から脱却すべきときが来た。誰も見たことのない発明選挙をやります」と宣言して選挙戦に突入。選挙戦が始まるとGPTsを使った「答えマース」で有権者からの質問に回答。高齢を心配して質問するとこう答えた。 「人間は144歳まで生きられる!」 安野(あんの)たかひろは東京大卒のAIエンジニアでSF作家。「テクノロジーで誰も取り残さない東京にアップデートする」と訴える。テクノロジーを活用し、誰でも政策提案や変更ができるようにして「マニフェストも改善していきたい」と話す。マニフェストをAIに学習させ、ユーチューブライブ上で質問や要望を受けつける取り組みも始めた。 渋谷で街頭演説を終えた安野に聞いた。なぜ選挙に? 「AIも含めた技術が発展して、技術的にできるけどトップが意思決定できなくて止まっていることがむちゃくちゃ多い。技術のわかる専門家が意思決定の場に立つことが、実は世の中を推進していくことになると思うんです」 清水国明(しみず・くにあき)は歌手・タレントとして50年以上活動。それと同時に、自然体験を中心とする青少年健全育成事業、大規模地震などの被災現場に赴いての支援活動も続けてきた。 新橋SL広場前で清水に聞いた。訴えたいことは? 「災害対策! 防災だけでなく、災害が起きた後の避難生活を改善したい。災害後は非常に劣悪な環境で災害関連死も起きる。事前に備えておく必要があると訴えたい」 AI(えいあい)メイヤーはAⅠ党からの立候補。本名は公表不可で写真撮影は仮面をつけた状態。今の政治を「自由化されていない業界」だと批判し、「政治の自由化」を訴える。 「データ重視の政治にします。匿名やアバターによる選挙出馬を可能にしたいですね」