最も集客したクラブは? Jリーグ観客数ランキング11~20位。J1~J3全60クラブで人気があるのは?【2024年】
14位:FC町田ゼルビア
本拠地:町田GIONスタジアム 収容可能人数:1万5320人 平均入場者数:1万7610人 2024シーズンのJ1リーグで優勝争いを繰り広げたFC町田ゼルビアは、1試合平均観客数が1万7610人を記録した。クラブ史上初のJ1挑戦となったシーズンということもあり、当然のようにクラブレコードを更新した。 注目すべきは、1万7610人という1試合平均観客数が、本拠地である町田GIONスタジアム(Gスタ)の収容可能人数1万5320人を上回っている点だろう。 この現象は、国立競技場で開催された4試合の影響が大きい。ヴィッセル神戸戦(3万9080人)、横浜F・マリノス戦(4万6401人)、浦和レッズ戦(4万8887人)、FC東京戦(4万5288人)と、いずれもGスタのキャパシティを大幅に上回り、クラブの平均観客数を押し上げた。 とはいえ、国立競技場の影響だけでは片付けられない。Gスタ開催の試合に限定しても、1試合平均は1万328人を記録しており、昨シーズンの7426人を大きく上回っている。 特に優勝争いが進む中で、観客の熱気は試合ごとに高まった。第6節のサンフレッチェ広島戦ではわずか5240人だったが、シーズン終盤のラスト5試合では一度も1万人を下回ることはなかった。J1昇格効果に加えて、優勝争いの盛り上がりが観客動員の大きな後押しとなったと考えられる。 J1においてはまだ“新参者”のFC町田ゼルビアだが、2024シーズンはインパクトのある1年を過ごし、クラブの知名度を飛躍的に高めた。初のJ1挑戦にもかかわらず優勝争いを演じたことで、新たなファン層の獲得にも成功した様子だ。この成長を来シーズン以降も維持できるか、さらなる飛躍が期待される。
13位:清水エスパルス
本拠地:IAIスタジアム日本平 収容可能人数:1万9594人 平均入場者数:1万7750人 2024シーズンのJ2リーグで優勝を成し遂げた清水エスパルスは、観客動員数でも大きな成功を収めた。1試合平均観客数は1万7750人を記録し、J2トップの動員数を達成。J1クラブにも引けを取らない人気ぶりを示したシーズンとなった。 2023シーズン、清水はJ1昇格プレーオフで涙を呑んだが、Jリーグ創設時から参戦する「オリジナル10」の人気クラブとしての存在感は健在だった。 しかし、シーズン序盤は観客動員が伸び悩み、第8節の徳島ヴォルティス戦では9520人の観客数を記録。これは、今シーズン唯一1万人を下回った試合である。 状況が一変したのは第9節以降だ。清水がJ2の首位に立つと、ホームゲームの観客動員も安定して1万人を超え続けるようになった。特に注目を集めたのが、国立競技場で開催された第33節の2位横浜FCとの天王山だ。この試合には、J2史上最多となる5万5598人の観客が詰めかけ、スタジアムは異様な熱気に包まれた。 この試合がシーズンの平均観客数を押し上げたことは事実だが、昨シーズンも国立競技場での試合(ジェフユナイテッド千葉戦)があったことを考慮すると、1試合平均観客数1万4393人を記録した2023シーズンを大きく上回る結果となったと言えるだろう。 リーグ優勝が現実味を帯びたシーズン終盤、清水はラスト3試合のホームゲームでいずれも1万8000人を超える観客を動員した。収容可能人数1万9594人のIAIスタジアム日本平は、オレンジのユニフォームをまとったファンで埋め尽くされ、本拠地は熱気に満ちた雰囲気となった。 J2で最多の観客動員を誇った清水は、ピッチの上でも圧倒的な強さを見せた。リーグ戦のホームゲーム成績は15勝3分1敗と好調をキープ。観客の熱量はJ1クラブにも匹敵するものであり、この勢いをJ1でも持続させたいところだ。