ダートグレード競走でも善戦の3億円良血馬 約2年ぶりに芝レース参戦
1年10カ月ぶりの芝チャレンジが吉と出るか。超高額馬のテンカハル(牡6、栗東・矢作芳人厩舎)が、日曜札幌11Rのタイランドカップ(3歳上・オープン・芝2600m)に参戦する。 【写真】3億円良血馬テンカハルのこれまで テンカハルは父キングカメハメハ、母ジンジャーパンチ、母の父Awesome Againの血統。母は07年のBCディスタフなどG1を6勝した名牝。同年には米最優秀古馬牝馬に選ばれている。さらに半兄のポタジェは22年の大阪杯の覇者。半姉のルージュバックは16年の毎日王冠や17年のオールカマーなど、重賞を4勝している。この良血が評価されて、19年のセレクトセール1歳では2億9000万円(税抜)の高値で取引された。 デビューから芝を使われ、3勝クラスで足踏みが続いていたが、一昨年秋にダートに転向すると軌道に乗った。昨年の日本テレビ盃は「ダート王」ウシュバテソーロの2着。続くブラジルCではオープン初勝利を手にしている。ただ、近走は物足りないレースが続いていることもあるのか、一昨年11月の尼崎S(6着)以来、実に1年10カ月ぶりの芝参戦となった。 血統的に芝ダート兼用タイプなので、洋芝は悪くないはず。実際、2年前には今回と同舞台の札幌日経オープンと丹頂Sでともに4着と善戦している。芝適性を疑問視されて人気を落とすようなら、高配当の使者となっても驚けない。