AIが無対面で融資額を審査、若者のスキルアップ投資を狙う
手嶋氏は「将来の年収やキャリアに関係する、とわれわれが仮説を立てている設問と、実験的に聞いている設問を混ぜています。今後、データが増えれば増えるほど利用者の個性と利用内容との関係性などが見えてきて、AIによる審査はさらに高度化するでしょう」と期待する。 融資の審査や契約といった手続きも含め、すべてネットで完結するため、店舗展開は行わない。人件費も少なくて済むなど低コストで運営できる分、利用者に還元するとしており、金利は現時点で業界最低水準だという。 9月にサービスを開始。同社の狙い通り、主に20、30代の層が利用する。利用目的でもっとも多いのが「自己投資」で、以下「引っ越し」「子どもの教育関係」が続く。 当面、個人向け融資サービスに注力するが、将来的には、旅行プランの提供など点数に応じた各種特典や、資産関係のコンサルティングサービスといった融資以外のサービスも展開していきたいとしている。 (取材・文:具志堅浩二)