【防災の日】被災地で過ごす女性がリアルに困ることって?災害用女性下着ブランド代表が実態を語る!
ボランティアをするなら、本当に求められる支援を
──ボランティアには、どのようなことが求められていると感じましたか? 表さん:いちばん感じたのは、ボランティアのガイドラインが重要だということです。皆さん人を助けたいとか、困っている人に何かできることはないかという思いで来ている方がほとんどですが、そうではない方も交じっていることがあって…。ボランティアを装った人による窃盗や性犯罪が起こっているのも事実です。 今はLINEで登録するだけでボランティアに来られるのですが、LINEでは正直その人がどんな人かがまったくわからないですよね。例えば事前にきちんと登録が必要だったりとか、犯罪歴がないかだけでも調査が入るとか、助ける人側の情報収集をもっとしていくべきだと感じます。 また、支援物資については、自分のいらないものを送ってくる方が本当に多いんです…。よく言われるのが「自分が着ていたけどもう着ない服を送る」とか。処分したかっただけなんじゃないか、と思ってしまうようなものが送られてくることもよくあるし、それを被災地で仕分けるのも大変。だから「こういうものが欲しい、でも新品じゃないならいらない」といった声が、ワガママではなく必要に迫られているものだということを、世の中が受け入れなければいけないと感じます。
被災地で、女性が本当に必要なものは?
被災地で女性が本当に必要なもの、見落としがちだけれど用意しておくと役立つものとは? 被災地でのボランティア経験が豊富な表さんと、フェムテック&フェムケアの知見を持つyoiが、「女性用防災セット」を考えました。下から、ぜひチェックしてみてください! ▶【女性用防災セットおすすめ10選をチェック! 『Amcas』代表 表早紀 株式会社『Amcas』を慶應義塾大学在学中に起業。災害用女性下着の開発から販売を行う。女性目線での防災を考え、すべての女性の「命を繋いだあとの尊厳を守る」ことに貢献するべく活動している。能登半島地震の救援物資として災害用女性下着を寄付すべくクラウドファンディングを実施し、トータル195セットを輪島市へ提供した。 撮影/TOWA 取材・文/堀越美香子 画像デザイン・企画・構成/木村美紀(yoi)