7失点降板でマー君の中4日問題が再燃?!
ヤンキースの田中将大投手(27)が現地時間10日、敵地で行われたインディアンス戦に先発、11点の大量援護をもらいながらも、あとひとつのアウトで勝利投手の権利を得るところで、非情の降板指令を受けて4回2/3、10安打7失点(自責3)で降板した。毎回、走者を出していたマー君は、10点のリードで向かった5回。先頭のサンタナにツーベース。一死を取ったが、3連打を浴びて2点を失い、二死二、三塁からショートのエラーに足を引っ張られ、さらに二死一塁からナキンにライトスタンドに2ランを浴びて、6失点して、4点差となったところで交代を命じられた。 チームは勝ったが、米国の各メディアも、不甲斐ない内容に終わったエースに対しては厳しい論調で報じた。ニューヨークポストは、「田中はいい状態ではないと感じた。理由は明らかだ」という見出しで、インディアンス戦で、結果を出せなかったのは、中4日での登板と関係があることを指摘した。 ジョージ・キング記者は、「それほど熱心でなく、気軽に田中のことを追いかけているファンでさえもこのことには気づいているはずだ。登板間隔が中4日のときは、敵地プログレッシブフィールドでのインディアンス戦のように、中5日や6日での投球内容に近づくことができていない」と伝えた。 今季田中が中4日で登板した8試合は1勝2敗、防御率5.82で、49イニングで被安打は58。中5日か中6日での登板は5勝0敗で防御率は1.72、68回投げて被安打は50。中4日登板が結果に多大な影響を与えていることをデータが示している。 同記事では、ジョー・ジラルデイ監督やヤンキースは、田中の中4日での登板と、中5日や6日での登板が同じでないことには気づいている。しかし監督が、常に6人でローテーションを回さない限り(実際、6人ローテを実行するだけの投手がそろっていないのだが)、田中は中4日でも、よりよい投球ができる方法を見つけなくてはいけない、と提言した。 田中はこの日、試合後に、「自分自身をコントロールできなかったし、ボールもコントロールできなかった」とコメントし、コントロールできなかった理由を聞かれて、田中は「もちろんもし理由が分かっていれば、それを修正する。僕が相手を抑えなければいけなかった。次回はより強くなりたい」と話したという。 ただ、キング記者は、「彼は、次回はいいピッチングをするだろう」と予想していた。その理由は、中4日登板の予定ではないからで、ジラルディ監督は、球宴明けになる田中の次の登板は、中6日で17日(日本時間18日)のレッドソックス戦になると発表していた。同記事では、米国で人気の漫画キャラクターであるスーパーマンの弱点である「クリプトナイト」をたとえに使い、「次回は、田中にとっての個人的なクリプトナイトである中4日ではないのだから(好投できるだろう)」とユニークな表現した。